(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三谷幸喜さん
◆演劇みたいな映画が作ってみたかった
三谷さんにとって「記憶にございません!」以来、約5年ぶりとなる新作映画「スオミの話をしよう」は、突如行方不明になった長澤まさみさん演じる“スオミ”の過去を知る5人の夫たちが集まり、スオミに関して議論していく物語です。
作品を鑑賞したれなちは「物語の3分の2ぐらいが、坂東彌十郎さん演じる(スオミの)現夫の豪邸のなかで繰り広げられますが、それが舞台っぽいなと感じました」と伝えると、三谷さんは「僕はもともと演劇の人間なので、お芝居・演劇みたいな映画を作ってみたかったんです」と語ります。
続けて、「舞台は1ヵ月稽古をして本番を1ヵ月間おこなうけれども、千秋楽近くになると、俳優さんと役が一体化してきてすごいんですよ。(演技に)なんの嘘もないというか、役者さんがみんな、その瞬間を生きているように見えくる。そんな演技空間を映像で観たいなと思って。だから、今回はリハーサルもたっぷりやらせてもらったし、ほぼ1つのセットで舞台のように長回しで撮っているので、“お芝居と映像のいいとこどり”みたいな感じになっていると思います」と自信をのぞかせます。
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その理由を伺うと「僕1人だと息切れしちゃうので、頭の回転が早く、口がよく回っておしゃべりな方がいたほうがいいなと思って」と明かします。そして、この起用は正解だったと言い、「山崎さんは(映画が)どんな話かも知らないまま(撮影現場に)連れてこられている状況だったから、普通は『このセットはどうですか?』みたいなことを言われても混乱すると思うんだけど、ちゃんと会話を仕切ってくれるし、僕が聞いてほしいことを聞いてくれて、僕が質問したら、答えてほしいことを答えてくれる。山崎さんにお願いして本当に良かった」と感謝していました。
◆映画の最大の見所は遠藤憲一さんの涙目!?
今作のエンディングは、長澤さんをはじめとする出演者たちが歌う大ミュージカルナンバー「ヘルシンキ」で幕を閉じますが、「この歌が頭のなかでずっと流れてしょうがないんです!」とれなちが言うと、三谷さんは「いいミュージカルの条件は、曲が頭に残ること。だから、家に帰ってもまだ曲が頭に残っているのが良いミュージカルなんです」と持論を展開。
さらには、「“こういうふうに歌うんですよ”っていうデモテープを作って、事前に俳優の皆さんに聴いて練習してもらったんですけど、長澤さんのパートはプロの方にお願いしましたが、男性パートは、お金が足りなくなってきたので実は僕が歌うことになって。しかも、よく聴いてもわからないかもしれないけど、僕の歌声も(映画で)うっすら使われています」という裏話も。
最後に、本作の見どころを聞いてみると、「僕はとにかく俳優さんが大好きで、俳優さんが輝いている作品を観たいし、作りたい。それをいつも心がけているんですけど、今回は長澤まさみさんもいいし、5人の夫もみんな素晴らしい。でも、強いていうなら、遠藤憲一さんの“涙目”! ずっと潤んでいますから(笑)。雨の日に置いていかれた犬みたいな(表情をする)遠藤さんをぜひ観てほしいです」と話していました。
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9月18日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年9月26日(木) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/
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