ふたりの新星が初の直接対決「ペースを見せられるチャンス」「1キロごとに上達したい」/WRCチリ 事前コメント

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2024年09月25日 02:20  AUTOSPORT web

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2024年WRC第8戦ラリー・ラトビア 表彰台争いを繰り広げたマルティン・セスク(フォード・プーマ・ラリー1)
 9月26日(木)から29日(日)にかけて、南米チリのコンセプシオンを中心に、2024年FIA WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』が開催される。

 2019年に初めてWRCとして開催されたチリでの大会は、2023年カレンダーに復帰し、今回が3度目のWRCとなる。昨年は開催時期が9月となり、タイヤに厳しい路面特性が新たに分かったこのラウンド。今年も昨年と似た課題が予想されるが、3度目の開催ということでいまだに未知数な部分も多いのも実情だ。そんなWRCチリに臨む各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「このイベントは僕にとってまったく新しい経験になる。昨年はフランスに戻って『Canal+』で解説をしていた! 南米でラリーに参加できるのは素晴らしいことだし、チリという国や、このラリーそのものを知るのが楽しみだ」

「映像を見ると、いくつかのステージは非常に速くてスムーズなようだが、場所によってはかなり難易度が高い。ギリシャのように荒れてはいないけれどね」

「今も初勝利を飾りたいと思っているので、この今シーズン最後のグラベルラリーでまた挑戦するよ!」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)
「ラリー・チリを楽しみにしている。昨年はラリー1カーでの初めてのイベントだったからね。路面はルーズなグラベルでよく見かけるものだが、2日目のタイヤの摩耗は信じられないほど激しいので、タイヤ選択の戦略的な側面がとても興味深いものになる」

「これは高速ラリーだが、山の上では道が狭いところもあり、ステージもバラエティに富んでいるので、かなり面白いイベントだ」

●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)
「南米に行ってチリで初めてラリー1カーをドライブするのは、もちろん大きな挑戦になるだろう。素晴らしい冒険になると思う。新しいことがあるはずので、僕たちは今ラリーに向けて準備を進めている。オンボード映像を見ていると、ヨーロッパでの一部のラリーと似ているところを目にしているよ」

「ノンハイブリッド車で走るのは僕達にとって少し難しいものになるだろうが、ハイブリッドなしでペースを見せられるチャンスでもあるし、もし成功すればなおさら素晴らしいことだ。ポーランドとラトビアでマシンを理解した経験が、大いに役立つだろう。挑戦ではあるけれど、楽しみにしているよ!」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・チリは、今シーズン僕たちが経験したいくつかのグラベルイベントと似ているが、ステージには大きな変化があるだろう。昨年はドライビングを本当に楽しめたし、表彰台に上ることができて週末がさらに素晴らしいものになった」

「とりわけ僕たちの出走順を考えると、マシンには大きなトラクションが必要だが、チリではパンクのリスクが高いため、バンピーなセクションにも耐えられるようにする必要がある。僕たちはトラブルなく週末を乗り切って、できるだけ多くのポイントを獲得するつもりだ」

「主な目標は、チャンピオンシップで余裕あるリードを維持することだ。残りの3ラウンドはギャップを管理することにつきるし、チリはそのための重要なイベントとなる。相性が良いと分かっているターマックラウンドに進む前に、多くのポイントを獲得して終える必要があるね」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「前回のチリは、道路がとても荒れていてタイヤマネジメントにてこずったが、マシンにとってはそれほど過酷ではなかった。同時に、フィンランドと同様に高速セクションと低速セクションが混在しており、ドライバーにとっては非常に厳しいものだった」

「このイベントにはあらゆる要素が詰まっているが、ドライバー好みのラリーなので、パフォーマンスが重要だ。経験はつねに良いものだが、新しいチームと新しいマシンで昨年の優勝を上回るのは難しいことだ」

「チリでは、天候がトリッキーな要素になり得るし、これまで困難なコンディションも多かった。マシンが非常によいパフォーマンスを発揮して、僕たちが大きな自信を持てるようになる必要がある。最大限の努力をして、確実に勝利を目指さなければならない」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)
「チリに向けて準備ができていると感じている。アクロポリスの前にフィンランドでテストを行ったので、つい最近マシンに乗って重要な時間を過ごすことができた。路面は非常に独特で、ルーズなグラベルが多いが、ロードセクションがきれいになり始めると、荒れることもある」

「このイベントで速いタイムを出すには、適切なセットアップと完璧なペースノートが重要だ。マシンには高い安定性とトラクションが必要だが、起伏やコーナー、土手があるため、道路がどこに向かっているのか見通すのが難しい場合がある」

「ここでの2019年と2023年の気象条件は大きく違っているので、時期的に気象チームにいつもよりも頼っている。マシンに戻ることに興奮しているし、チームのために多くのポイントを持ち帰りたいと思っている」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「前戦ギリシャでの我々のチャレンジは、期待していたような結末にはならず、両チャンピオンシップにおけるポイント差は悪い方向に拡がってしまった。しかし、まだ逆転できる可能性はあるので、シーズン最後の3戦は諦めずに全力を尽くして戦いたい」

「昨年、私はチリに出場しなかったが、2019年に出た時の記憶では、走っていて楽しいステージだった。また、南米らしい非常に素晴らしい雰囲気も感じたので、ふたたびチリに戻れることを嬉しく思っているよ」

「今回は知っているセクションと、初めて走るセクションが混在すると思うが、私自身はチャレンジを恐れていない。最近の我々のペースはかなり良く、ライバルたちよりも平均して高いポイントを獲得しているので、この調子を維持できればと思っている」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「チリの道を走るのは本当に楽しいので、ラリーを心待ちにしている。ステージは日によってキャラクターが少しずつ異なるだろう。初日の道は起伏が多く、ある意味フィンランドに似たテクニカルなコースという印象だ」

「2日目はより道幅が広く視界も開けていて、(地元の)ウェールズにも少し似ている。昨年は、少なくともペースという点については、自分たちは速さを発揮できていた。ただ、ドライコンディションでのタイヤの摩耗を過小評価していたために、優勝を狙うチャンスを逃してしまったんだ」

「なので、天候次第ではそうなる可能性があるということを心に留めておく必要がある。ここ数戦はさまざまな理由で難しいラリーが続いたが、今回のチリではよりポジティブな結果を残せることを願っている」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「チームの巻き返しに貢献できるように、チリでは全力を尽くす。道はハイスピードで、フィンランドのように流れるようなコーナーが続くが、グラベルと路面のベースは特性が大きく異なるので、タイヤの摩耗コントロールが非常に重要だ」

「昨年は自分たちにとって簡単なイベントではなかったが、少なくとも速さはあったので、チームとともに昨年の戦いから学びを得て、クリーンに週末を戦って表彰台争いに加わりたい」

「この夏にヨーロッパで出場した数戦では、非常に良いペースで走ることができたと思うので、今回もスタートから良いフィーリングを得られることを期待している」

●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「チリでふたたびラリー1車両に乗れることにとても興奮している。自分にとって、本当に楽しめるイベントになることを願っているよ」

「昨年初めてWRC2カテゴリーでチリに出場したが、かなりいいペースで走ることができた。ステージの道は良く、ほとんどがハイスピードで流れるようなコーナーが続くなど、フィンランドと少し似ているところがあるが、もちろん特有の難しさもあったように感じた」

「自分としては、フィンランドの時と同じような週末を過ごせればと思っている。運転を楽しみ、1キロメートルごとに上達し、結果についてはプレッシャーを感じないようにしたい。とにかく、このクルマで経験を積み、可能な限り運転する時間を増やすことが重要だろう」

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