三遊亭王楽、7代目三遊亭円楽を襲名「5代目6代目が大きくした名跡を汚さぬよう」2月20日付

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2024年09月25日 05:31  日刊スポーツ

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08年12月、高座に上がる三遊亭王楽

落語家三遊亭王楽(46)が25年2月20日付で7代目三遊亭円楽を襲名することが24日、発表された。


所属する「五代目円楽一門会」が決定した。父は三遊亭好楽(78)、兄弟子は22年に72歳で亡くなった6代目円楽さん。王楽は6代目の命日である30日に、都内で会見を行う。


   ◇   ◇   ◇


襲名決定にあたり、王楽は「私こと三遊亭王楽は、一門の皆さまのご推挙により、7代目三遊亭円楽を来春より襲名させていただくことと相成りました。ひとえに5代目並びに6代目、また諸先輩方、さらにはごひいきの皆さま方のおかげと存じております。ありがとうございます。5代目6代目が大きくした名跡を汚さぬよう精進いたしますので、これからもよろしくお願いいたします!」との直筆コメントを発表した。


6代目円楽さんが22年9月に亡くなった後、好楽は機会あるごとに「名跡は後輩に継がせることが大切。継がせないと名前が死んでしまう。円楽も円生も一門から継がせる」と、名跡が長期間空いてしまうことがないようにと心を砕いていた。


若い時から注目されてきた王楽。父の存在もあるが、古典落語を中心に持ちネタを着実に増やしてきた努力家だ。新作落語にも取り組んでおり、現在のネタ数は200近くだという。映画好きでも知られており、映画で培った感性は落語にも生きている。5代目、6代目がつないできた華やかさと堅実な高座は、王楽にも通じている。


好楽、6代目円楽さん、王楽はともに5代目圓楽さんの弟子という兄弟弟子の関係。王楽は5代目最後の弟子ということもあり「円楽」という名前に近い存在だと言われてきた。


会見が行われる30日は6代目円楽さんの三回忌の命日。好楽、林家木久扇同席のもと、王楽は7代目円楽襲名に向けての決意を述べる。


◆三遊亭王楽(さんゆうてい・おうらく)本名家入一夫(いえいり・かずお)。1977年(昭52)11月7日、東京都出身。駒大文学部英米文学科卒業後の01年、五代目三遊亭圓楽の27番目、最後の弟子として入門。父好楽とは兄弟弟子にあたり、師匠からは一門弟子史上最多10演目を直接稽古され、04年5月に二ツ目昇進、09年10月に真打昇進。YouTube公式チャンネル「三遊亭王楽の落語部屋」も展開中。プライベートでは2児の父。趣味はピアノ、映画観賞。

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