おでん、肉まん、そうめん…夏と秋の境界線は? やっと秋でも…あす以降も真夏日が復活 油断せず熱中症対策を【Nスタ解説】

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2024年09月25日 21:55  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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ここ数日は厳しい暑さが去り、過ごしやすくなっています。コンビニエンスストアにも秋の商品が並びはじめましたが、身近なモノや場所の夏と秋の境界線を取材しました。

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東京都心23.7℃ 「半袖寒い」「やっと秋が来た」

25日、東京・銀座に行ってみると、長袖を着る人が目立ちました。これまでの猛暑が嘘のように気温が低くなり、東京都心の最高気温は23.7℃と過ごしやすい陽気となりました。

「きょうぐらいからちょうど長袖出して着始めました。やっと秋が来たかなという感じ」

岐阜・高山市では、爽やかな秋晴れになり、ススキの穂が秋を際立たせていました。東海地方は最低気温が今シーズン最も低くなったところが多く、高山市で16.9℃、名古屋も21.2℃まで下がりました。

秋の味覚サンマにも動きがありました。北海道根室市の花咲港には、今シーズン最高の950トンのサンマが水揚げされました。

漁師
「形はいい。今年は去年と違ってよさそうです」

サンマは地元の卸売市場で競りにかけられ、1キロあたり238円〜378円で取り引きされました。今月初めの値段と比べると、約半値の相場だということです。

コンビニ新作秋スイーツ続々 おでん販売基準は何℃?

秋といえば、コンビニの新作スイーツも見逃せません。セブン-イレブンからは『マロンクリーム大福』に『イタリア栗のマロンもこ』と、栗を使ったスイーツが登場です。

ローソンでは、定番のモンブランはもちろん、なると金時を使ったスイートポテトデニッシュなど秋の味覚を使ったスイーツが登場しています。

また、ファミリーマートでは、24日からおでんの販売が開始されました。

30代
「きのう・きょうとちょっと肌寒くなってきたので、ちょうど季節的には食べたくなるかなと思う」

50代
「そろそろいいですよね。大根とか食べたい」

今年は例年より暑いとわかっていたため、去年に比べ2週間遅れでの販売開始です。気温が25℃を下回ると、おでんの需要が高まるそうで、前日との寒暖差が高いほど販売に良い影響があるということです。

24日、25日と秋の様相となりましたが、26日はまた夏の暑さが逆戻り。体調を崩さないよう、朝と夜との寒暖差には注意が必要です。

「夏」と「秋」の境界線を調査 おでんは?夏の風物詩は?

井上貴博キャスター:
19日以降の東京の最高気温と最低気温を見てみると、25日は平年値を下回るぐらいまでに下がってきました。26日以降、最高気温は30度ぐらいまで上がりそうですが、最低気温は25度はいかないようですね。

気象予報士 國本未華さん:
最低気温は20度程度の日が続くのですが、1週間前を思えばだいぶ過ごしやすくなってきました。

井上キャスター:
夏と秋の“境界線”を見ていきましょう。

まずはコンビニエンスストアのおでんの境界線です。

▼ファミリーマート(一部店舗のぞく)では、おでんの販売を24日から開始しました。去年の販売開始日は最低気温が23.8℃を記録した9月12日でした。

ファミリーマート担当者によると「最高気温が25℃以下になると需要が高い。前日との寒暖差が高いほど売れ行きに影響する」ということです。

「来週からおでんを始めよう」とはできないので、数か月前から計画を練る必要があります。

また、ファミリーマートでは8月20日に肉まんが販売されました。肉まんはおでんより気温に左右されにくいということで、新商品の認知を早めて、10月、11月に客の手が伸びやすくする狙いがあるそうです。

ビアガーデン、びしょ濡れパフォーマンスなど、期間延長する“夏の風物詩”も

他に“夏の風物詩”の境界線はどうなっているのでしょうか。

【ビアガーデン】
「VMG CAFE 九段会館テラス Kudan Kaikan Terrace」
9月末→10月末まで期間を延長

【屋外プール】
稲毛海浜公園プール
9月上旬→9月23日まで期間を延長

【びしょ濡れパフォーマンス】
鴨川シーワールド
8月末(例年)→10月1日まで期間を延長

國本未華さん:
今年は10月も結構気温が高そうで、まだ30℃ぐらいありそうなので、昼間だと水浴びしたいぐらいになるかもしれません。

井上キャスター:
流しそうめんにも境界線があります。

岐阜・美並町の釜ヶ滝滝茶屋では、夏は冷たいめんつゆですが、冬は熱々の鍋に変えています。

「流し温にゅうめん」は、具材が入った鍋をつけ汁にして、流しそうめんをしゃぶしゃぶで食べるスタイルです。(10月後半〜翌年3月ごろまで限定)

ほぼ通年、流しそうめんを楽しめるように工夫しているということです。

26日以降、真夏日が復活 油断せず熱中症対策を

國本未華さん:
26日は東京は29℃予想とまた暑くなり、その後も似たような気温が続きそうです。

10月に入ってもまだ30℃を超える予想となっていますが、最低気温は20℃前後なので朝晩は過ごしやすくなると思います。

熊本では28日(土)に35℃と、まだまだ夏が続いています。西日本〜東海あたりまでは、もう少し暑さ対策も本腰を入れて続けたほうがよさそうです。

台風16号が発生 太平洋側は大雨のおそれ

國本未華さん:
台風が25日に発生しました。台風自体はさほど発達はしませんが、中心の東側に固まっている雲が危険です。雨雲が太平洋側にかかり、沿岸部ほど雨が激しく降る恐れがあるのでお気をつけください。

台風の西側は少し乾燥した空気や寒気があるのでそこまで雨雲は発達せず、東側だけに集中しているという特徴があります。この雲が北上して雨が降りそうです。

27日(金)の午前中から太平洋側沿岸部で雨が降り、伊豆諸島も激しい雨になる恐れがあります。

雨が降る時間が長そうで、27日(金)日中から28日(土)日中にかけて降り続く見通しです。

雨雲がどこまで陸地にかかるか、まだブレはありますが、よりかかってくれば、雨が強いエリアが関東内陸まで広がる恐れもあります。風はさほど強くないので、とにかく雨に注意が必要です。

井上キャスター:
日本近海の海面水温は、低くなってきているのでしょうか。

國本未華さん:
真夏の一時期よりは低いところもありますが、全体的にはまだ高いです。台風の東側の海域では海面水温がまだ高いので、もう少し雨雲が発達して陸地にかかってくる恐れがあります。

ホランキャスター:
過ごしやすくなったとはいえ、週末は雨には注意する必要がありますね。

國本未華さん:
局地的にザッと激しく降る恐れがあるので油断はできない状況です。

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<プロフィール>
気象予報士 國本未華さん
北海道室蘭生まれ、東京育ち
大学生で気象予報士、のちに防災士の資格も取得
これまでにNHK、日本テレビ、テレビ東京などの報道番組で気象情報を担当

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