脚本家・演出家・映画監督の三谷幸喜が、脚本・監督を手がけた映画『スオミの話をしよう』(英語タイトル:『ALL ABOUT SUOMI』)を携え、フィンランドで開催中の「第37回ヘルシンキ国際映画祭」に参加。現地時間24日夜に海外初上映となるインターナショナルプレミアを迎える前に、ヘルシンキの名所を訪問し、「初めて僕は、ヘルシンキの街を回って、歌詞に出てくる場所を見て、自分の目で確かめることができて、本当に幸せな経験をしました!」と余韻を噛みしていた。
そんなつながりからヘルシンキ国際映画祭アーティスティックディレクター・ペッカ・ラネヴァ氏の目に留まり、特別招待されるに至った。ペッカ氏は、今作について「『ALL ABOUT SUOMI』は愛されるべき5つの異なる顔を持つ女性を題材にした“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”で、そこにはLove&Anarchy(愛と自由・何者にも支配されない)という映画祭のテーマとフィンランドそのものにつながるスパイスも散りばめられています」と招待した理由をコメントしている。
コンペ部門はフィンランド映画のみだが、世界中で話題となった作品を一覧上映するノンコンペのラインナップに定評があり、今年の「第77回カンヌ国際映画祭」でパルムドールを受賞したショーン・ベイカーの『Anora』や話題を席巻したフランシス・フォード・コッポラの『Megalopolis』、2週間前に「第81回ベネチア国際映画祭」で金獅子賞を受賞したばかりのペドロ・アルモドバル初の英語長編映画『The Room Next Door』なども上映される。
『スオミの話をしよう』はアジア映画のショーケース部門Asian Cutsで上映され、今年の映画祭のサブテーマ“Live, Laugh, Love & Anarchy”にフィットする“Sparkling Comedy(スパークリングコメディ)”の象徴として選出された。日本からはほかに、『君たちはどう生きるか』『Ryuichi Sakamoto | Opus』『悪は存在しない』が上映。