伊藤健太郎、本宮泰風が映画「静かなるドン2」本宮「悪い人たちだけど勧善懲悪」/連載<3>

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2024年09月26日 05:02  日刊スポーツ

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本宮泰風(左)と伊藤健太郎(撮影・浅見桂子)

俳優伊藤健太郎(27)が13日に公開された映画「静かなるドン2 前編」に主演している。27日には「−−後編」も公開される。伊藤が演じるのは昼間はデザイナーとして会社で働き、夜は3代目新鮮組総長という2つの顔を持つ近藤静也。新鮮組最古参で静也の教育係を務める突撃隊長・猪首硬四郎を演じ、総合プロデューサーも務めるのが本宮泰風(52)。伊藤と本宮に聞いてみた。【小谷野俊哉】


◇◇  ◇◇


静也の命を狙う謎の殺し屋Mr.Jを山口祥行(53)が演じる。本宮とは「日本統一」シリーズでダブル主演している。


本宮「今回、Mr.Jが出るっていうのは一番の前提で決まっていて、どうしようってなった時に、ちょっと押させてもらった。山口に任せれば、多分台本以上のことをしてくれるだろうし。静也がずっとJと戦っているわけで、俳優伊藤健太郎としても多分、彼(山口)から学ぶことがいっぱいあるんじゃないかなと思って山口にお願いしたんですけど」


山口演じるMr.Jは無言のまま、不気味に、ひたすら命を狙って静也に迫る。


本宮「セリフがないので、たたずまいで説得力があるみたいな部分で、ちょうどいいんじゃないかなと思っていました」


伊藤「Jとの戦いは、と本当に勉強させていただいたというか。アクションシーンにおいて、特に細かい動きだったり、こういうシーンでここにカメラがある時はは、こういう動きをするといいよとか。そういう細かい部分から、本当に勉強になりました」


本宮演じる猪首は、戦闘シーンで背中を刺されてもビクともしない強靱(きょうじん)な肉体を誇る。


本宮「まぁ、そういう台本だったのでね。そこはファンタジーな要素もあるので」


新鮮組、そして敵対する鬼紀組の戦いの中で「日本を統一する」というせりふが出てくる。本宮が主演する「日本統一」シリーズを連想させて、見るものをニヤリとさせる。


本宮「すごい恥ずかしいんですよ、僕的には。俺のセリフになければいいなと思いながら、台本を読んでました。静也が、日本統一するって言ってました」


任きょうものの王道を行く「日本統一」シリーズ、そしてコメディー要素もある「静かなるドン」シリーズ。本宮は出演者として、そしてプロデューサーとして作品に関わっている。


本宮「現代劇だといろんな規制があってできないけど、任きょうものだと思いっきり殴れるし、人も殺せるっていう。そういうスカッとしたところがあっていいなと思うんです。いじめとかもヤクザの世界ですから別に構わないですから。そういう任きょうものの良さがある。出てくるのは悪い人たちなんだけど勧善懲悪。今はなかなか勧善懲悪を描けない。悪者を作っちゃいけないみたいな感じがあるから」


(続く)。


◆伊藤健太郎(いとう・けんたろう)1997年(平9)6月30日生まれ、東京都出身。「kentaro」名義でモデルとして活動をはじめ、14年にフジテレビ系「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」で俳優デビュー。17年「デメキン」で映画初主演。18年に日本テレビ系「今日から俺は!!」で人気となり、役名「伊藤」から本名の「伊藤健太郎」と改名。19年(令元)にNHK連続テレビ小説「スカーレット」。20年にFOD「東京ラブストーリー」、映画「十二単衣を着た悪魔」。23年「静かなるドン」主演。24年NHK大河「光る君へ」。179センチ。血液型A。


◆本宮泰風(もとみや・やすかぜ)1972年(昭47)2月7日、東京都生まれ。妻はタレント松本明子。兄は俳優原田龍二。94年(平6)に日本テレビ系ドラマ「シュプールは行方不明」で俳優デビュー。テレビは14年TBS系「S−最後の警官−」、18年テレビ東京系「駐在刑事」、20年(令3)にNHK大河「麒麟がくる」など。映画は15年「龍三と7人の子分たち」、22年「劇場版 山崎一門〜日本統一〜」主演など。ビデオ映画は98年「ワル外伝」、99〜00年「日本極道史 仁義絶叫」シリーズ、13年から「日本統一」シリーズなどに主演。趣味は格闘技、野球。185センチ。血液型O。

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