公明、連立安定へ安堵=石破新総裁「タカ派色」警戒―自民総裁選

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2024年09月28日 08:01  時事通信社

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時事通信社

 自民党の石破茂新総裁の選出を受け、公明党には「石破氏なら連立与党の意見に耳を傾けてくれる」(党関係者)と安堵(あんど)の声が広がる。ただ、石破氏はアジア版北大西洋条約機構(NATO)創設などタカ派色の強い公約も掲げており、「平和の党」の立場から警戒感も漂う。

 山口那津男代表と、新代表就任を28日に控えた石井啓一幹事長は27日、石破氏と東京都内の公明会館で面会。山口氏は記者団に「いろいろな局面でご一緒した石破氏だ。しっかり結束して国民の期待に応えていく」と強調した。

 公明にとって石破氏は旧新進党で「同じ釜の飯を食った」間柄だ。2012年には当時幹事長だった石破氏と共に政権復帰を成し遂げた経験もある。党幹部は「防災省設置や選択的夫婦別姓導入など石破氏とは共通点が多い」と語った。

 ただ、アジア版NATOに加え、石破氏は戦力不保持を定めた憲法9条改正にも積極的だ。党関係者の一人は「政策の一部ではぶつかる恐れもある」と表情を曇らせる。石破氏はこれまで「党内野党」と目されてきただけに、「安定した政権基盤を果たして築けるか」と不安視する声もある。 
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