惜しくもダイレクト予選Q2を逃すホンダ勢。マリーニ「アップグレードがここでもうまく機能している」／第15戦インドネシアGP

　9月27日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGPの初日セッションがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、午後のプラクティスでレプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは12番手、ジョアン・ミルは19番手を獲得した。

　ヨハン・ザルコ（ホンダ・カストロールLCR）は11番手、中上貴晶（ホンダ・イデミツLCR）は17番手で初日を終えている。

　厳しい暑さと日差しの中で始まったフリー走行1回目。ホンダ勢は、セッション序盤から調子が良く、4名のライダーがトップ10以内に並ぶ場面も見られた。

　セッションを折り返して残り18分、中上が1分31秒767でタイミングボードのトップに上がり、残り14分にはザルコも1分31秒456でトップタイムをマークする。

　終盤のアタックではマリーニもタイムを更新し、9番手タイムを記録。ザルコも5番手、中上が11番手となった。ミルはトップスピードが高いもののタイムには現れず、18番手で初日午前を終えた。

　続く午後のプラクティスでは、ダイレクトでの予選Q2進出に挑む。セッション前半は中上がソフト／ミディアム、3人がハード／ミディアムの組み合わせでロングランをシミュレーションした。

　後半には、4人とも前後ソフトタイヤでアタック。一発のタイムを出していき、残り約24分にミルが11番手タイム、その後マリーニとザルコも自己ベストを更新し、11番手と12番手に並んだ。

　セッションも終盤に入り、ザルコが1分30秒244で2番手タイムを記録。他のライダーも更新していくが最終ランを前に10番手に位置していた。

　中上はプラクティスでタイムをなかなか残せていなかったが、最終アタックで1分30秒443を記録し17番手。ミルもラップキャンセルなどがあり、1分30秒792で19番手となった。

　ザルコとマリーニも最終アタックで自己ベストを更新していき、ザルコが1分30秒086で11番手、マリーニが1分30秒096で12番手と惜しくもダイレクトでの予選Q2は逃したものの、トップから0.5秒以内と好タイムを残し、初日を締め括った。

　予選とスプリントに臨む明日には、中上が新型フェアリングをテストする。トップ10まで0.1秒差のザルコとマリーニは、予選Q2への進出やスプリントでの入賞に期待がかかる。

■ジョアン・ミル（FP1：18番手、プラクティス：19番手）
「ミサノテストからのアップグレードのすべてが、この手のコースでも機能している。僕らが正しい方向に進んでいることが証明されたわけだから、これはポジティブなことだよ」

「特にミディアムやロングランではかなりいい感じだったね。ミサノと同じように振動があったから、完璧なラップで他のライダーとの距離を縮めることはできなかった。でも、僕たちが進歩できると自信を持っているよ」

■ルカ・マリーニ（FP1：9番手、プラクティス：12番手）
「ミサノでのアップグレードがここでもうまく機能していることを確認できた。これが今週末最初の仕事だった。フロントのフィーリングを向上させることに集中しなければならないけど、全体的にはとてもポジティブな1日だったね」

「マンダリカはとても好きなサーキットで、ホンダと一緒にやってきた作業のお陰もあって、より良い走りができるようになり、上位に近づくことができている。トップ10までコンマ1秒以内だったのだから、僕たちが一歩前進したのは明らかだ。明日はさらに上を目指して作業を続けていく。今年前半の作業のあと、このようなステップを踏むことができて満足しているよ」

■ヨハン・ザルコ（FP1：5番手、プラクティス：11番手）
「僕らにとってはポジティブな1日だった。あそこまでしっかりしたレベルのパフォーマンスができるとは思っていなかったよ。僕らが考えていたよりもずっと良かった」

「今日のマシンの感触を確かめた後、異なるサーキットでの新しいアイテムへの適応に取り組んでいるけど、今のところ、周回を重ねることを楽しんでいるし、明日の予選とスプリントではいい仕事ができると確信している。自信があるね」

■中上貴晶（FP1：11番手、プラクティス：17番手）
「順位には反映されていませんが、ポジティブな1日でした。今日のようなレベルに達するとは思っていませんでした。コースはベストコンディションではなかったものの、グリップは良かったです」

「一歩前進できたし、ようやく光が見え始めてうれしいです。明日は新しいフェアリングを試すので楽しみですし、僕たちにポテンシャルがあることもわかりました。期待したいですね」