中上貴晶、ライバルに苦戦も好ペースを見せる「新フェアリングはポジティブ」／第15戦インドネシアGP

　9月28日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラス 2日目のセッションがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われた。中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）は予選を18番手で終え、スプリントは17位でフィニッシュした。

　フリー走行2回目は、ユーズドのソフトに新品ミディアムのタイヤ選択でコースイン。セッションを通して1分31秒台のラップタイムを出しながら走行する。終盤はクールダウンを挟んでアタックを行い、1分31秒010の16番手タイムで終えた。

　続く予選Q1では、前後ソフトを選択。最初のランで1分30秒481で6番手タイムを刻む。0.5秒以内にトップから8番手までが並ぶタイトな戦いとなった。

　残り約5分で最後のランへコースイン。アウトラップの翌周に1分30秒430とタイムを更新。その後、他車の転倒でイエローフラッグが相次ぎ、最終アタックでは自己ベストがセクター1のみとなり、タイムを更新できず8番手で予選Q1を終え、18番グリッドからのスタートが決まった。

　午後のスプリントは、高温多湿のドライコンディション。中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択した。スタートでは2つ順位を落とすも、18番手に順位を取り戻す。

　オープニングラップの転倒で最後尾から追い上げてきたホルヘ・マルティン（プリマ・プラマック・レーシング）が後ろにつくが、タイムをロスしないように抜かせていく。スプリントの前半は、前方のアウグスト・フェルナンデス（レッドブルGASGASテック3）よりペースがいいもののオーバーテイクに手間取り、タイムをロスしてしまった。

　アウグスト・フェルナンデスを抜き17番手に浮上した7周目以降は、1分31秒フラットと16番手のアレイシ・エスパルガロ（アプリリア・レーシング）よりも良いペースで追う。1秒以内まで迫るも0.399秒足りず17位でチェッカーを受けた。

　本来のペースを発揮した7周目以降は、中団の中でも速いペースを見せた中上。明日の27周の決勝ではこのレースペースを発揮で18番グリッドからポイント獲得を狙う。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶（予選：18番手、スプリント：17位）
「ライバルの後塵でタイムをロスし、スプリントの順位に影響してしまいましたが、パフォーマンスは悪くありませんでした。新しいフェアリングはポジティブな感触ですが、完全に理解するにはもう少し時間が必要です。フィーリングが良くなった部分もあれば、適応するのに時間が必要な部分もあります」

「スプリントを終えて、改善の可能性は大いにあると感じています。あとは、もっと周回を重ね、理解し適応すればいいだけです。正しい方向に進んでいることは、僕たちに希望とモチベーションを与えてくれるはずです」