衆院選、１０月２７日投開票検討＝副総裁に菅氏、財務相に加藤氏―自民党の石破新総裁

　自民党の石破茂新総裁は２９日、衆院選について最も早い日程で「１０月１５日公示―２７日投開票」とする方向で調整に入った。複数の関係者が明らかにした。新政権の人事では、党副総裁に菅義偉前首相（７５）、国対委員長に坂本哲志農林水産相（７３）、財務相に加藤勝信元官房長官（６８）が固まった。

　石破氏は３０日に新たな党執行部を決定。臨時国会が召集される１０月１日の首相指名を経て、同日中に石破内閣を発足させる方針だ。

　衆院選に関し、石破氏は２９日のＮＨＫ番組で、１０月中の投開票について「いろいろな可能性は否定しない」と発言。フジテレビ番組では「早ければ早い方がいい」と語った。

　石破氏は１０月６〜１１日にラオスの首都ビエンチャンで開催される東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連首脳会議に出席する意向も示した。

　人事では、公明党の斉藤鉄夫国土交通相（７２）の続投と、総裁選で石破陣営の選対本部長を務めた岩屋毅元防衛相（６７）、石破氏側近の赤沢亮正財務副大臣（６３）の入閣が固まった。御法川信英国対委員長代理（６０）は復興相で調整している。