ヤマハ、リヤタイヤの熱入れに苦労するもダブル入賞。クアルタラロ「ペースも良く、速かった」/第15戦インドネシアGP

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2024年09月30日 06:40  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第15戦インドネシアGP 決勝
 9月29日、2024年MotoGP第15戦インドネシアGP MotoGPクラスの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは7位、アレックス・リンスは12位に入り、ふたり揃ってポイントを獲得した。

 決勝も高温多湿で日差しが降り注ぐライダーに厳しいコンディションとなり、クアルタラロはハード/ミディアム、リンスは少数派のソフト/ミディアムを選択し、ヤマハはタイヤ戦略を分けてレースに挑んだ。

 6番グリッドのクアルタラロはスタートではひとつ下げると、ポジションを守れず12番手で2周目へ。リンスは、オープニングラップの多重クラッシュこそ逃れたが、16番手と1ポジション後退する。

 レースは、転倒やトラブルによる相次ぐリタイアでコース上には14台となり、最後尾のリンスも14番手と入賞圏内に入った。

 残り10周でクアルタラロはヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)を抜き9番手に上がると、翌周にはブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)も攻略し8番手に浮上する。

 その後もトラブルや上位ライダーの転倒でコース上のマシンが減り、クアルタラロが7番手までポジションを戻す。リンスはレースペースに苦戦し、最後尾での走行を余儀なくされるが12番手に位置し、完走が至上命題となった。

 クアルタラロは、2.2秒先の6番手のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)を追うも差を縮められず7位でフィニッシュ。リンスは病み上がりでレースペースも思うように出せなかったが、このサバイバルレースを生き残り12位フィニッシュ、ポイント獲得を果たした。

 ヤマハにとってホームレースとなる次戦日本GP。クアルタラロは好調を維持できるか、リンスは万全な体調で本来のペースを取り戻せるか。是非もてぎの地で確認したい。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:7位)
「週末を通して、ミディアムのリヤタイヤを早く熱を入れることができなかった。レース序盤はそのせいで何秒もロスしてしまった。ペース自体はとても良かったよ。ハード/ミディアムで臨み、ブレーキをめちゃくちゃ遅らせてオーバーテイクすることができたけど、結果にはそこまで満足していない」

「マシンは速かったし、前を行くライダーとの差も縮まったのはポジティブだね。僕たちは一歩ずつ前進している。正しい方向で進歩できているから、連続で予選Q2へと進出しているし、ここ2戦では7位を獲得している。でも順位を気にするよりも、どれだけ速く走れるかに集中する必要があると思うよ。今日の僕たちはいいスピードで走れたしね」

■アレックス・リンス(決勝:12位)
「オープニングラップで大きく順位を落としてしまった。スロットルを使わずに7コーナーに進入し、完全にリヤを失ってしまった。リヤタイヤの温度を上げることが難しいと分かっていたけど、予想以上に大変だったよ」

「金曜日のスタートはとても良かったけど、思うように改善できなかった。土曜日もハードだったし、今日もかなりタフだった。だから何が起こったのかをチェックし、データを分析する必要がある。でも次のレースウイークが楽しみで、幸いにももう来週だ。また日本でバイクに飛び乗ろう」

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