ラッピのコドライバー、ヤンネ・フェルムが引退を発表「15シーズンを一緒に過ごした彼に感謝したい」/WRCチリ 最終日コメント

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2024年09月30日 12:10  AUTOSPORT web

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WRC引退を発表したヤンネ・フェルム(ヒョンデi20 Nラリー1)
 9月29日(日)、南米チリにて2024年WRC世界ラリー選手権の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』の最終日はスペシャルステージ(SS)13から16までの4本で行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。

 また、2024年シーズンに新たに導入された日曜のみの総合順位でポイントを競う“スーパーサンデー”では、TGR-WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が最速となった。3日間にわたって争われたWRCチリを終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「初めてのチリだったが、ステージを本当に楽しんだ。ファンは素晴らしくて、いつも僕たちを応援してくれたし、僕たちはラリーを楽しんだ。金曜日にオルタネーターとウォーターパイプに問題が発生したのは本当に残念だったが、それもゲームの一部だ」

「トップ5の結果を出すことができたので満足している。これからはターマック(舗装路)に戻ってシーズンを終えるよ」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「金曜日のパフォーマンスには満足している。良いペースを見せ、トップ集団と競争できた。土曜日は、午前中は少々難しくなった。僕たちにとっては新しいステージだったが、午後は難しいコンディションのなかで改善することができた」

「霧のなかのSS11で3番手のタイムを出すことができたのは、僕たちにとって本当に素晴らしいことだった」

「日曜日はまた雨と霧でトリッキーだったが、週末を通してトラブルに巻き込まれることなく、ミスなしで走ることができた。目標は完走することだったが、金曜日に大きな努力をした僕たちにとってはそれが重要なことだった」

●マルティン・セスク(#22 フォード・プーマ・ラリー1)/総合24位
「まず第一に、初めてのチリは本当に難しかったと思う。僕たちからすると、最初の2回のラリー1参戦はとてもスムーズだった。でもここでは新たな課題がたくさん見つかり、毎日が違ったものになった」

「残念ながら金曜日にはダブルパンクに見舞われた。土曜日は、安全に進みながらできる限りのことを学んでいくことに専念したよ」

「日曜日にエアロを失ったことは、僕たちにとって新しい経験だった。僕たちが実際に何かを懸けて戦っているわけではない今、こうした挑戦をする方が良いと思う。もっと多くの戦いをする将来のことよりも、今どう対処するかを知っておく方がいい」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合4位
「僕たちにとって厳しい週末だったが、天候のせいでさらに困難になった。土曜日以降、セットアップやステージの地形の面で状況がいくらか改善し始めた。自信が少し増して、リズムも良くなった」

「大きなリスクを冒す必要はなく、ただ結果を出せばよかった。パワーステージではもう少しプッシュしようとしたが、一部のコーナーで霧が発生し、貴重な数秒といくつかのポイントを失った。それでも、最終的には結果に満足している」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「今週末からポジティブな点をたくさん見つけるのは難しい。金曜日に(セバスチャン・)オジエがトラブルに見舞われたのは幸運だったが、それ以外ではトヨタと戦うためにできることは何もなかった」

「僕たちはラリー・チリで全力を尽くし、できる限りのポイントを獲得した。今後は2回のターマックラリーがあるが、通常の状況であれば、僕たちの出走順は有利なはずだ。マニュファクチャラーズタイトルの戦いはまだ終わっていないが、そのために懸命に努力する必要がある」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「今回は僕たちの週末ではなかった。今日は、前夜の雨と低い雲が視界に影響して、コンディションの面ではるかに困難な一日になった。トンネルの出口にはいくらか光が見えていたけれど、アタックしてポイントを増やすという僕たちの今日のタスクをこなすことができなかった」

「最後に、15シーズンを一緒に過ごしたヤンネ(・フェルム/コドライバー)に感謝したい。僕たちが組み始めたときは、ふたりともルーキーだった。一緒にプロになるための坂を登ってきたが、今、この旅は終わりを迎える」

「僕たちは今後もラリーカーに乗るかもしれないが、プロとしてではないだろう。彼はチームのなかで一番大きな声で笑う人だった。姿は見えなくても、遠くから彼の笑い声が聞こえるんだ。僕たちは、彼のジョークとユーモアのセンスを懐かしく思うようになるだろう」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「ほぼ最初から最後まで、満足できる週末だった。良いパフォーマンスを発揮することができ、チームにとって素晴らしい結果になったと思う。その一員として貢献できたことを嬉しく思っている」

「昨日は私たちにとって有利なコンディションにはならなかったが、カッレ(・ロバンペラ)は戦略もドライビングもうまくやり遂げたので、おめでとうと言いたい」

「今日はウエットコンディションの路面がさらに多くなり、霧もかなり出ていたが、問題なく走りきることができ、速さもそれなりに発揮することができた。この結果はマニュファクチャラー選手権にとって大きなプラスになったので、後はシーズンの最後までこの調子を保てるように集中しなくてはならない」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合優勝
「この勝利を本当に嬉しく思う。タフな週末だったが、勝利のために全力で臨まなくてはならない戦いをするのは、いつだって良い気分だ」

「天候やその他の要因もあり、いかなる時も簡単には行かなかったが、良い仕事ができたと思う。金曜日はあまりいいフィーリングではなかったが、大きなミスもなく走り切ることができ、コンディションが厳しくなった時には大きな差を築くことができた」

「最終日もプッシュし続けることが重要だったが、チームメイトとともに、マニュファクチャラー選手権で非常に大事なポイントを獲得することができたので、とても満足している。この週末、本当に競争力の高いクルマを用意してくれたチームに感謝する」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合36位
「週末をポジティブなかたちで終えることができて嬉しい。今日は、マニュファクチャラー選手権でチームがふたたび勢いを得ることに貢献できて良かった」

「それでも、自分自身と、大きな代償を払うことになった昨日までのミスについては非常に残念に思っている。なぜなら、我々には素晴らしいスピードがあり、走り切ったほとんどのステージで勝利を収めていたからだ。しかし、ラリーは速さがあるだけでは充分ではなく、すべてをまとめ上げなければならないが、今週末はそうすることができなかった」

「このクルマで走るのは本当に楽しく、これほどいいフィーリングでグラベルを走れたのは初めてだった。クルマを良くするために努力を惜しまなかったチームに感謝したい。私たちは正しい方向に向かっているので、ラリージャパンまでプッシュし続ける」

●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合6位
「このラリーを完走することができて本当に嬉しい。素晴らしいクルマをふたたびドライブできてとても楽しかったので、チームに感謝する」

「金曜日は自分たちにとっては期待が持てた一日で、ある程度のペースで走ることができた。その後の2日間はトリッキーなコンディションとなったが、それもラリーの一部で、多くのことを学ぶことができた」

「今回はラリーを最後まで無事に走り切ることが主なプランだったので、満足できる結果だと感じているし、少なくともいくつかのステージではいいペースを示すことができた。新たに多くのことを学ぶことができるであろう、セントラル・ヨーロッパ・ラリーへの挑戦が今から楽しみだ」

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