7代目三遊亭円楽襲名会見 王楽「名前を風化させちゃいけない」と決意の経過語る

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2024年09月30日 14:00  日刊スポーツ

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七代目三遊亭円楽襲名記者会見であいさつする三遊亭王楽(撮影・千葉一成)

25年2月20日付で7代目三遊亭円楽を襲名する落語家三遊亭王楽(46)が30日、都内で会見を行った。


09年に76歳で亡くなった5代目圓楽さん、22年に72歳で亡くなった6代目円楽さんの高座の写真が飾られる中、王楽は「ご一門のご推挙、先代の遺言により7代目を襲名することと相成りました。5代目、6代目の名前も顔も国民では知らない人もいないという大名跡となりました。大変な重圧ですが、精進してまいります」とあいさつした。


昨年末に襲名の話を聞いた。別の人間が7代目を襲名する話もあったとしたが、6代目円楽さんの遺言があった。王楽は「『私が楽ちゃんから聞いてるのは王楽さんだ』と。ピンとこなくて…」と振り返った。「話をもらった時、(名前を)風化させちゃいない、と。今なら5代目、6代目の顔も名前も覚えられている」と決意したとした。


5代目、6代目ともに日本テレビ系「笑点」で活躍した。同番組レギュラーについて聞かれると「正直狙ってます(笑い)。そんな訳はないですけど。これはご縁なんで。野望があるんですけど、親子で並んでみたい。そうすると誰かが欠けなきゃいけない。そうした時は同期の春風亭一之輔にしましょう」と笑わせた。


5代目、6代目の思い出について聞かれると、王楽は「5代目は23歳の時に入門して、最後の弟子でもありかわいがってもらった。兄弟子の楽太郎(=6代目円楽)師匠は前座のころから怖い存在でした。一挙手一投足直していただいた。背筋が伸びる存在。いらしたことがありがたい。『円楽は王楽につがせないと』と、ご遺族に明言してくだたっていた。ただただ感謝です」と話した。


父の三遊亭好楽(78)、林家木久扇(86)も同席し、好楽は「円楽という名前は大好きな名前だった。母親が5代目が好きだった。いろんないきさつがありました。大きくするのも小さくするのも本人の心構え」とし、3代目円楽(後の林家正蔵)の弟子である木久扇は「とにかくおめでたいこと。聞いた時うれしかった。正蔵師匠が名乗られていた円楽。そういうつながりを感じています」と祝福した。


襲名披露興行は2月26日〜3月2日まで、東京・有楽町よみうりホールで行う東西の人気落語家が出演する興行で、王楽は「(笑福亭)鶴瓶師匠は、報告した時、泣きながら『おめでとう』と言ってくれた。(立川)志の輔師匠も泣いてくれた。私は幸せ者」と話した。全国ツアーも行う。

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