【写真】超貴重! かつての伝説的ミュージシャンたちが続々 映画『ブルースの魂』場面写真
1970年代初頭、デルタ・ブルースへの関心が再燃していた。本作の監督である音楽ドキュメンタリー作家ロバート・マンスーリスは、本物のアメリカン・ブルースの名残をフィルムに収めようとミシシッピ・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちの率直なインタビューや親密な演奏を撮影した。
マンスーリスの目的は、音楽を記録するだけでなく、ブルースをこれほどまでに表現豊かで心揺さぶる音楽形式にしている、文化的・政治的要因を探ること。並行して、ハーレムに住む若いカップル(ローランド・サンチェスとオニケ・リー)の波乱含みの関係をドラマチックに描き(カップルは貧困や偏見との闘いをナビゲートしている)、ドキュメンタリーとフィクションの境界線をあえて曖昧にして、見るものをブルースの核心へと誘うことに成功した。
「キング・オブ・ブルース」にしてアメリカの人間国宝B.B.キング、シカゴ・ブルースの第一人者であるバディ・ガイ、ファンク・ブルースの雄ジュニア・ウェルズ、ブギウギのルーズヴェルト・サイクス、ボブ・ディランやニール・ヤングに大きな影響を与えたロバート・ピート・ウィリアムズ、ディランによって再発見&カバーされたブッカ・ホワイト、盲目のハーモニカ奏者ソニー・テリー、ひょうひょうとした歌声のマンス・リプスカム、スクリーンに登場した最初のロックミュージシャンでもあったジミー・ストリーターなど、出演するブルースマンたちはバディ・ガイ以外みんな鬼籍に入ってしまった。しかし、1970年代初頭に撮影された本作では、彼らが活き活きとした演奏を聴かせている。そういった意味でも、きわめて貴重な歴史的・文化的な記録だ。
映画は、B.B.キングをはじめとする伝説的なブルース・ミュージシャンたちによる衝撃的で魂を揺さぶるパフォーマンスと共に、ハーレムでの愛と苦悩をアマチュア俳優たち自身の人生経験と演技であぶり出す。ブルースマンたちの証言と若いカップルの物語のリアリティとの融合によって、ブルースの歴史における真実が少しずつ浮かび上がり、世代を超えた核心の力‟人生の苦しみに痛む魂の回復力”が共有される。
|
|
また、ポスタービジュアルに加えて、味のある演技でフレディの母を演じ、本作に一層の真実味をもたらしたアメリア・コルテスのショットなど3点の場面写真が解禁となった。
映画『ブルースの魂』は、12月28日より全国順次公開。