半導体、日本の沈下に危機感=支援継続を表明―武藤経産相・新閣僚インタビュー

2

2024年10月04日 08:01  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

インタビューに応じる武藤容治経済産業相=3日午後、東京都千代田区
 武藤容治経済産業相は3日のインタビューで、半導体産業について「日本(の地位)は今後さらに沈下する可能性がある」と危機感を示し、引き続き支援を行う考えを表明した。主なやりとりは次の通り。

 ―今後も半導体に巨額支援を続けるのか。

 半導体は日本の牙城だったが、だいぶ世界の様相が変わってきた。日本は今後さらに沈下する可能性がある。(次世代半導体の国産化を目指す)ラピダスもそうだが、巨額な投資になっていくと思うので、しっかり検証しながら育てていく。日本の産業力強化を考えていく。

 ―東京電力柏崎刈羽原発をどう再稼働させていくのか。

 電気料金の東西格差の観点からも、柏崎刈羽再稼働の重要性は高まってきている。再稼働の(地元)理解が進むよう政府を挙げて取り組む。時期は予断を持って答えることは差し控える。非常にデリケートな問題がある。地元にどう寄り添っていくのか、検討しながら結論を出していくのが石破政権での仕事だ。

 ―次期エネルギー基本計画の議論が進んでいる。2040年度の電源構成のイメージは。

 人工知能(AI)の社会実装で電力需要は増える見込みで、脱炭素電源の確保が国力を大きく左右する。再生可能エネルギーと原子力は脱炭素電源として重要で、最大限活用していくことが必要だ。

 ―法人税率引き上げの是非は。

 (日本経済の)潮目の変化を持続させることが何より大事だ。企業が賃上げと国内投資を来年以降も続けていくため、税制も含めてあらゆる政策を動員しないといけない。法人税の在り方は、国内投資や企業立地への影響も勘案しないといけない。 

このニュースに関するつぶやき

  • 金持ちが損しないように円高誘導して中国等に工場や生産拠点を移転し、チャイナリスクをあざ笑い、中国経済に徹底依存して、技術の核心をただ同然で渡した結果が今なんだろ。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

前日のランキングへ

ニュース設定