Moto3クラス日本人三銃士が挑む母国GPへの想い「フラッグなどが目に入るとパワーが出る」／第16戦日本GP

　10月4日〜6日、栃木県のモビリティリゾートもてぎにてMotoGP第16戦日本GPの幕が上がった。木曜日のパドックにて、Moto3クラスに参戦する山中琉聖、古里太陽、鈴木竜生に母国GPへの意気込みを聞いた。

■山中琉聖（MT Helmets-MSI）
「自分のフラッグなどが目に入るとパワーが出る」

「本当は調子を上げて日本GPに挑みたかったんですけど、ここ数戦、悪いレースが続いてしまいました。逆にここで1回リセットというか、自分が得意なサーキットなので調子を取り戻したいと思っています。年に1回のこの母国GPには特別な気持ちがあるので、表彰台に乗りたいです」

「第7戦イタリアGPでは初表彰台を獲得しました。『（表彰台を）取らないと、取らないと』と焦っていたのですが、逆に取った後は、取った気持ちがわかるからこそもう1回取りたいという思いや、それよりも順位を崩さないようにしないと、という気持ちも出てきています。気持ちは楽になったのですが、逆に成績をすごく意識するようになりました」

「日本GPのいちばんの楽しみは、ファンの方々の応援です。ヘアピンの立ち上がりなどは走っていてとても見えやすくて、レース後半や予選のように『頑張らないと』という時に、自分のフラッグなどが目に入るとすごく嬉しいし、パワーが出ます」

「スポンサーの方も多く来るので、もちろんプレッシャーはあります。でも自分はそういったプレッシャーがプラスに働く方なので、日本GPでは自分が遅いと『こんな成績じゃヤバいな』とさらにレベルアップする方向に、良いように変えられるかなと思っています」
　
■古里太陽（Honda Team Asia）
「優勝争いをして、もてぎでも良い結果を出したい」

「母国グランプリですが、意識しすぎることなく、いつも通り頑張るしかないです。それで良い結果が出ればいちばん良いです。もてぎのレイアウトはそんなに好きではないですが、別に苦手でもないので、良い感じで終わりたいです。ここ数戦、優勝争いはできてはいるので、ここでもその中にいて、良い結果を出したいです」

「ここ数戦は、優勝に対する意識が強すぎて、逆に結果に繋がってないかなとも思うので、そこに気をつけながら頑張っていきます」

■鈴木竜生（Liqui Moly Husqvarna Intact GP）
「自分のライディングと新しいバイク、新しいタイヤ、新しいチームがようやく噛み合ってきた」

「母国グランプリですが、あんまりそんな感じがしないですね（笑）。でも やっぱり日本人として、日本のファンの皆さんの前で走れるというのはとても嬉しいです」

「前戦のインドネシアとその前のミサノ2連戦あたりから、ようやくフィーリングや走り方が良くなってきて、ウイークの組み立て方も悪くない程度になりました。かなり時間かかりましたが、自分のライディングと新しいバイク、新しいタイヤ、新しいチームがようやくうまく噛み合ってきたかなと思います」

「チームとも、自分の求めているもののコメントとセットアップの進め方というのが、やっとわかってきたと思います。セットアップに関しては、チームと阿吽の呼吸のようになって随分早くなってきました」

「もてぎは簡単そうに見えてかなり難しいですが、明日の朝からしっかり良いペースで走れるようにしたいです。まだ週末の天気もよくわかっていないので、コンディションが良いうちにしっかりQ2に進出できるようにしていきたいなと思います」

なお、山中と古里は、母国GPである日本GPのためにヘルメットにアレンジを施しているとのこと。両者ともスペシャルヘルメットは土曜日からの使用となるようなので、観戦の際はヘルメットにもぜひ注目してほしい。