不安定な天候の下で第16戦日本GPが開幕。初日はビンダーがトップ、中上は日本勢最上位

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2024年10月04日 16:30  AUTOSPORT web

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ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2024MotoGP第16戦日本GP
 10月4日、2024MotoGP第16戦日本GP 金曜日セッションが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がプラクティスをトップで終え、ダイレクト予選Q2進出を決めた。

 年に一度の日本GPがいよいよ幕を開け、本格的にセッションがスタートした。初日を迎えたもてぎは、前日の夜から朝方にかけて小雨が降った影響により、曇天の下ウエットコンディションでMoto3、Moto2の各フリー走行が進行された。

 次第に路面は回復へと向かっていたが、10時45分から始まったMotoGPクラスのフリー走行1回目は開始5分ほどで小雨が降り出す展開に。早々にはフル参戦最後となる中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)が、1分46秒223でトップに立つ場面も見られたが、他のライダーたちも続々とタイムアップを図っていく。

 その後、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がそれぞれトップタイムを更新。バニャイアが1分45秒209をマークした後、次第に雨が強くなったことで、ライダーたちはピットで天候の回復を見守る。

 残り10分頃になると、ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を先頭に続々と走行を再開。しかし、雨が弱まったのは一時的でレッドクロスが振られる状況となり、またすぐにコース上は静まり返り、そのままセッションは終了の時を迎えた。また、スタート練習には全ライダーが参加し、フラッグ・トゥ・フラッグを想定したマシンの乗り換え練習をするチームの姿もあった。

 FP1ではトップがバニャイア、2番手がマルティン、3番手がファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)となった。ホンダ勢はジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)とヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がトップ10に入っており、中上は12番手で終えている。

 午前は不安定な天候により、ライダーたちは満足のいくアタックができずやや不完全燃焼なセッションとなったが、午後にかけて少しずつ天候と路面ともに回復。雲は多いものの時折日差しも差し込むなか、初日最後の走行となるMotoGPクラスのプラクティスが、15時よりスタートした。

 全車スリックタイヤでコースインすると、早々からFP1のタイムを上回るタイムをマークするライダーが続出。まずは、マルティンが1分44秒320でトップに立つと、バニャイアがさらに0.248秒上回る。それを皮切りに、タイムが上がり始め、開始10分ほどで上位9台が1分44秒台をマークする状況だ。

 この時点では、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)が7番手とトップ10圏内に、ホンダ勢のザルコは12番手、ミルは13番手、中上も15番手と日本勢も比較的いい位置につけていた。

 一度目のアタックを終えた各車がピットに戻ると、中盤頃にはマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が計測を開始。少しずつ自己ベストを更新していき、1分44秒820の6番手につけた。さらに、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)もタイムを更新し、3番手に食い込む。

 序盤は所々にウエットパッチが残っていたのか、アウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)を始め、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)と中盤にかけて転倒も相次いだ。

 中盤頃もコース上で数台がアタックを継続させていたが、順位には変動はなくった。しかし、残り15分を切ると再びライブタイミングが動き出す。まず、ビンダーが1分43秒879でトップタイムを更新。続いてビニャーレスが2番手、ミラーが4番手へとそれぞれ順位を上げると、各車も一斉に計測へと向かう。

 上位勢が続々と1分43秒台に突入させるなか、MotoGPクラスでは初走行となるペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)がビンダーを0.125秒上回り、1分43秒754で首位に浮上。しかしバニャイア、マルティンがそれぞれアコスタのタイムを上回る。

 終了間際には中盤頃に転倒があったバスティアニーニも、1分43秒605で2番手につけた。その直後にはビンダーが1分43秒436をマークし、トップタイムを塗り替える。その頃、ミラーとザルコの転倒によりイエローフラッグが振られ、タイム計測を阻まれるライダーの姿もあった。

 そんななか、チェッカー間際にマルク・マルケスがビンダーから0.033秒差の1分43秒469を叩き出して2番手で終えた。マルティンも最後のアタックで1分43秒568へと更新したが3番手、4番手にはアコスタが続いた。FP1をトップで終えたバニャイアは、7番手で終えることとなった。

 日本勢はダイレクトでのQ2進出を逃す結果となったが、中上がトップから0.822秒差の12番手と好発進。チェッカー後にマシントラブルか、コースサイドにマシンを止める姿も見られたクアルタラロは14番手。

 同じくヤマハ勢のアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は20番手となった。ホンダ勢はミルが16番手、ザルコが17番手、ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)が21番手で初日を終えた。

 また、今回ワイルドカード参戦しているレミー・ガードナー(ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム)は23番手。前戦インドネシアGPで右手首の骨折負傷したミゲール・オリベイラの代役として参戦しているロレンツォ・サバドーリ(トラックハウス・レーシング)は22番手となっている。

 初日においては、2023年にマルティンが樹立したオールタイムラップ・レコードの1分43秒198を上回るライダーの姿はなかった。予選日となる10月5日は午前中に雨の予報も出ているが、どのようなタイム合戦が繰り広げられるだろうか。10時10分からMotoGPクラスのフリー走行2回目を終えた後、10時50分より予選Q1、11時15分より予選Q2が行われる。

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