丸山隆平、韓国語であいさつ 主演映画『金子差入店』釜山国際映画祭で世界初上映

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2024年10月05日 05:00  ORICON NEWS

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「第29回釜山国際映画祭」に参加した映画『金子差入店』主演の丸山隆平
 5人組グループ・SUPER EIGHTの丸山隆平が主演する映画『金子差入店』(2025年公開)が3日、韓国で開催されているアジア最大規模の映画祭「第29回釜山国際映画祭」にて世界初上映(ワールドプレミア)され、丸山と古川豪監督が現地で見届けtた。

【画像】釜山国際映画祭の会場付近で撮影したそのほかの写真

 映画は、刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する「差入屋」を舞台に、さまざまな事情を抱える人々のドラマ、そして差入店を営む家族の絆を描いたヒューマンサスペンス。丸山は、差入店の店主を務める金子真司役を演じた。

 シックな黒のスーツに身を包み、上映前の舞台あいさつに登壇した丸山と古川監督。会場には映画ファンや世界各地のメディア、そして丸山の晴れ舞台を一目見ようと現地のみならず、日本からも多くのファンが詰めかけた。本作の稲葉尚人プロデューサーも含めた3人が登場するやいなや大きな歓声が巻き起こった。熱気に包まれた満席の会場に驚きながらも喜びの表情を見せた3人は、大きく手を振って歓声に応えた。

 最初に古川監督が韓国語で「カンドッグル マトゥン フルカワゴウ イムニダ(監督の古川豪です)。ヨロブン マニ キデヘジュセヨ(皆さん、楽しんでください!)」とあいさつ。続いて丸山も「ヨロブン!アニョハセヨ(皆さん!こんにちは)ウリ ヨンファ マン・クァン・ブー!!(私たちの映画をよろしくお願いします) 」と韓国語を披露すると、劇場は大きな歓声に包まれた。

 本作の構想から脚本を手がけ、完成するまでに11年の歳月を費やした古川監督は「日本特有の差入れという文化の中で生きる人々を描いています」と作品を紹介し、上映が始まった。

 上映後のQ&Aで、本作の制作のきっかけを聞かれた監督は「とある作品の撮影中に東京拘置所の前に差入れ代行のお店が目に留まったことがきっかけでした。元々、滝田洋二郎監督の『おくりびと』を観て、特殊な職業を題材に扱いたいと思っていたので、この差入れ代行という仕事にとてもひかれました」と答えた。

 丸山は「演じることになったのは、古川監督との出会いが1つのきっかけでした。そしてこの作品のお話をいただき、脚本を読んだときに“差入屋”という職業を初めて知り衝撃を受けました。身近な人間ドラマであり、人と人とのつながりの豊かさを色とりどりに描いていて、その歯車の1つになって役に立てるということが、楽しかったです。役者として今の自分にできる全ての演技・エネルギーを古川監督が引き出してくれました」と語った。

 観客からの質問で、映画のように拘置所には匿名で差入れができることから、「匿名で何か伝えるとしたら誰に何を伝えますか?」と聞かれた丸山は「今年41歳になるのですが、今の自分を作ってくれた今までのすべての方々に感謝ですかね。そして、自分の役者としての演技を引き出してくれた監督に感謝ですね」と質問が“匿名”ということで名前は出さなかったが、隣にいた古川監督は丸山の言葉に顔を赤らめていた。

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