堀田真由&仁村紗和&畑芽育&長濱ねる「若草物語」“四姉妹”の魅力に迫る

0

2024年10月06日 12:01  cinemacafe.net

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

cinemacafe.net

「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」
これまで何度も映像化されてきたルイーザ・メイ・オルコットの不朽の名作「若草物語」を原案にした日曜ドラマ「若草物語ー恋する姉妹と恋せぬ私ー」が10月6日(日)よりスタート。

令和の四姉妹を演じるのは主演・堀田真由(次女)、仁村紗和(長女)、畑芽育(四女)、長濱ねる(三女)という、いずれも最旬の注目俳優ばかり。彼女たちの魅力とこれまでの活躍に迫った。



本作は、「もしあの四姉妹が令和ニッポンに生きていたら…」という着想から、舞台を大胆に現代に置き換えて描く社会派シスターフッドコメディ。

近年「若草物語」がベースになった作品には、『バービー』グレタ・ガーウィグ監督・脚本、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメら出演の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2020)や、舞台を現代の韓国に置き換えたスタジオドラゴン製作、キム・ゴウン主演の韓国ドラマ「シスターズ」(2022)などがある。


堀田真由/次女・町田涼(りょう)

原案小説のマーチ家の次女・ジョーにあたる今作の涼は、勝気で口が達者。脚本家を目指してテレビドラマの世界に飛び込むも、“ある理由”から筆を折り、現在はドラマ制作会社の助監督に。

がむしゃらに生きる涼のもとに、ある日、大御所脚本家が書いたドラマの監督を務めるチャンスが巡ってくるのだが…。

堀田は2015年にドラマデビューし、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017年)のヒロインの妹・りん役で注目を集めると、ドラマ「チア☆ダン」「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」、映画『虹色デイズ』『殺さない彼と死なない彼女』『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』『ハニーレモンソーダ』など、多彩な学園ドラマでブレイク俳優に。

役と一体化する、思わず共感を寄せてしまう自然体で確かな演技力が持ち味だ。「恋はつづくよどこまでも」(2020)ではメガネ姿の新人看護師・菅野海砂役に。「フジテレビヤングシナリオ大賞」大賞作をドラマ化した「サロガシー」(2019)でドラマ初主演、アニメ映画『ブルーサーマル』(2022)では声優に初挑戦し、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)では北条義時の正室・比奈役で存在感を発揮する。

そして2023年は、3代目将軍・家光/千恵を熱演したNHKドラマ10「大奥」をはじめ、「風間公親−教場0−」「CODE−願いの代償−」、地上波連続ドラマ初主演作「たとえあなたを忘れても」など1年間でドラマ8本、映画5本の計13作品に出演し、「2024年エランドール賞」新人賞を受賞する大躍進。『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』では眉毛が印象的な、舞子姿で京都に潜む滋賀解放戦線員・美湖としてコメディにも振り切っていた。

また、現在の活躍ぶりを占うかのように、2022「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」において過去に奈緒や松岡茉優、杉咲花らが受賞してきた「京楽ピクチャーズ.PRESENTS ニューウェーブアワード」にも選ばれている。

4月クールの日曜劇場「アンチヒーロー」の弁護士・紫ノ宮では冷静沈着で、“アンチ”な弁護士・明墨(長谷川博己)の意図を知りながらも“右腕”として有能ぶりを見せたばかり。今回はドラマ制作の現場で活躍するようだが、何やら試練が待ち受けているようだ。

★堀田真由のイチ押し作品『バカ塗りの娘』

ドラマ「たとえあなたを忘れても」ではピアニストになる夢に破れた主人公を演じていた堀田。『バカ塗りの娘』の主人公・美也子は、廃校になった小学校のピアノに津軽塗を施す新たな試みにチャレンジする。人知れずプレッシャーや葛藤を抱える津軽塗職人の父を演じるのは小林薫。「虎に翼」の穂高先生とも「カーネーション」の善作ともまた違う小林と、堀田とのやりとりにも注目。



■一ノ瀬颯/涼が再会する“唯一無二の親友”・行城律
原案作品のローリーに当たる行城律は、涼にとっては“唯一無二の親友”。一方、律にとって涼は、幼い頃からひそかに想いを寄せる“好きな人”。高校時代、一度は彼女への想いを断ち切ろうとした律だったが、ひょんなことから再会する。

演じる一ノ瀬は、2019年「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のリュウソウレッド役で俳優デビュー。これまで大河ドラマ「麒麟がくる」「いちばんすきな花」「Believe−君にかける橋−」などに出演、11月には映画『十一人の賊軍』の公開が控えている。



仁村紗和/長女・町田恵(めぐみ)

原案小説では本物の恋を夢見て、幸せな結婚をして家庭を持ちたいと願う長女・メグ。

今作での恵はハローワークの非正規職員。周囲に内緒で職場恋愛中だが、交際中の小川大河(渡辺大知)はモラハラ気質で結婚をはぐらかされている。

デビュー前、原宿で20社以上からスカウトされたという仁村は2014年に俳優デビュー。これまで、杉咲花主演のNHK連続テレビ小説「おちょやん」(2020)で「虎に翼」土居志央梨らと芝居茶屋「岡安」のお茶子の1人、節子役を演じ、大河ドラマ「青天を衝け」(2021)では女中から渋沢栄一の妾となる大内くに役などを演じた。

そして夜ドラ「あなたのブツが、ここに」(NHK)で、“コロナ禍の物流業界の宅配ドライバー”という現在大ヒット中の映画も連想させる役柄を演じてドラマ好きの目にとまる。この役のために普通自動車免許を17日間で取得したという逸話もある。

仁村も2023年は躍進の年となり、「わたしのお嫁くん」の“赤嶺さん”は絶賛を集め、続く「真夏のシンデレラ」ではシングルマザーの理沙役で月9に出演。主演が菊地凛子、熊切知嘉監督だったことから「オーディションを受けて参加させていただいた」という映画『658km、陽子の旅』、「美しい彼」のドラマシーズン2や劇場版『美しい彼〜eternal〜』などに出演してきた。

2024年も「ブルーモーメント」でSDM(特別災害対策本部)のドライバーで料理人の丸山ひかるを演じるなど、話題作が途切れない。

★仁村紗和のイチ押し作品「SHUT UP」
現在開催中の釜山国際映画祭に併設されている「アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード2024」にて、仁科の最優秀新人賞を含む3部門にノミネートされているドラマ「SHUT UP」。莉子、片山友希、渡邉美穂とともに大学の寮でアルバイトしながら暮らす苦学生を演じており、彼女たちの友情と連帯のみならず、若者の貧困と性的搾取、性暴力と性的同意など今日的なテーマに真摯に向き合った作品。「若草物語」律役の一ノ瀬が、全てのきっかけとなる名門大学の学生を演じている。


■渡辺大知/恵と職場恋愛中・小川大河
四姉妹の長女・恵と周囲に内緒で職場恋愛を続けている小川大河は、ハローワークの正規職員。人懐っこく愛嬌もあるが、実はプライドが高く、モラハラ気質な面がある。恵が結婚したがっていることに薄々気がついているが、気楽な独身生活を好んでいる。

渡辺は俳優デビューとなった2009年の映画『色即ぜねれいしょん』で第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。連続テレビ小説「カーネーション」「まれ」「ちむどんどん」ほか、現在は大河ドラマ「光る君へ」の藤原行成役が好評を得ている。



畑芽育/四女・町田芽(めい)

原案小説では美術の才能にあふれた四女・エイミーにあたる。

芽はファッションデザイナーを夢見て、服飾専門学校で腕を磨く日々。「結婚するならお金持ち限定」と割り切り、エリート大学生の彼氏と順調に交際を続けてきたものの、ミステリアスな沼田灯司(深田竜生)との出会いを機に、全ての計算が狂い始める。

幼少期から芸能活動を始めた畑は、子ども番組やアイドル活動を経た後、俳優へシフト。日曜劇場「99.9-刑事専門弁護士」では元検事のベテラン弁護士・佐田の娘役で「SEASONII」や『THE MOVIE』(2021)にも参加した。

2023年に話題を呼んだ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」の“隣のクラス”を描く「最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜」で連続ドラマ初主演し、伴ひかり役に抜擢。同時期に「ノッキンオン・ロックドドア」にもレギュラー出演した。さらに、「女子高生、僧になる。」でも下白石麦役で主演をつとめ、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』ではキラキラ青春映画で初のヒロイン・真綾役でも好演を見せた。

また、映画『21世紀の女の子』の山戸結希監督が手がけたTikTok連続ドラマ「みつめてそらして」に福原遥、桜田ひより、吉川愛とクアトロ主演の一角を担い、「earth music&ecology」のWebドラマ「新米社会人 飯沼琴子のいいことランウェイ」への主演も。

ドラマ「9ボーダー」では川口春奈、木南晴夏と三姉妹を演じたことも記憶に新しく、実生活でも末っ子だが、12月6日(金)公開の初主演映画『うちの弟どもがすみません』ではクセ強な4人の弟(作間龍斗、那須雄登、織山尚大、内田煌音)の姉という新境地に挑む。

★畑芽育のイチ押し作品「たとえあなたを忘れても」
堀田が主演をつとめた「たとえあなたを忘れても」には畑も出演。演じたのは、青木空(萩原利久)と同様に過去の心的トラウマから記憶障害を持ち、主治医の心療内科医・遠山保(風間俊介)に思いを寄せる、という宮下茜。「若草物語」では最も反発し合う(でも似ているところも多い)次女・涼と四女・芽だが、今作では堀田演じる主人公の河野美璃と次第に姉妹のような友情を築いていく。



■深田竜生/芽が出会ってしまうワケあり沼オトコ・沼田灯司
ミステリアスでクールな服飾学生・沼田灯司は、四女の芽とどんな恋を繰り広げるのか。日曜劇場「ドラゴン桜」や「紅さすライフ」、「マイストロベリーフィルム」ほか、ミュージカル「魔女の宅急便」のトンボ役を演じてきた深田が、GP帯連続ドラマにレギュラー出演を果たす。




長濱ねる/三女・町田衿(えり)

原案の小説では内気な三女・ベスにあたる。役者を志す衿は脚本家を目指す涼にとって一番の理解者であり、特別な絆で結ばれたソウルメイト。しかし、そんな衿には、姉妹たちに言えない“ある秘密”があった。

2015年にアイドルグループ「欅坂46」のメンバーとしてデビューした長濱は、2019年にグループを卒業。2022年、出身地の長崎県・五島列島が舞台の1つとなった連続テレビ小説「舞いあがれ!」に山中さくら役で出演。

2023年の「警視庁アウトサイダー」では配信スピンオフドラマの主演にも起用され、噂好きのアニメオタク・米光麻紀役に。さらに「ウソ婚」でもしっかりと存在感を見せつけた。

2024年は1月期の“刑事モノ×医療モノ”のハイブリッドドラマ「院内警察」の事務員・川本、4月期「366日」主人公の親友・莉子、7月期「磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜」の団子屋の娘、さらに今作と4クール連続でドラマ出演。Huluオリジナル「十角館の殺人」でもヒロインをつとめており、今作でのキーパーソン、衿役にも期待が高まるところだ。

★長濱ねるのイチ押し作品「ウソ婚」
幼馴染が大人になって運命の再会、お互いの利害が一致して、半年間の期限付きでウソの結婚生活をスタートさせる…という「ウソ婚」。だが、夏目匠(菊池風磨)にとって長濱演じる“ウソ婚の相手”千堂八重は初恋の人で、お互いなかなか素直になれずに不器用ながらもトラブルを乗り越えていく。“幼馴染は結ばれてほしい!”派は必見かも。時名きういの同名漫画が原作。







第1話あらすじ

2024年、日本のとある小さな町。一つ屋根の下、たくましく騒がしく生きてきた町田家の四姉妹。

ドラマ制作会社で助監督として働き、慌ただしい毎日を送る勝気で口が達者な次女・町田涼(堀田真由)。「私は恋も結婚もしない。一生姉妹で暮らしたい!」――恋愛至上主義の風潮に抗いながら生きる涼のもとに、ある日大御所脚本家・黒崎潤(生瀬勝久)が書いたドラマの監督を務めるチャンスが巡ってくる。“ドラマ業界のヒットメーカー”と称される黒崎との仕事とあって、涼の先輩でもあるプロデューサーの柿谷成実(臼田あさ美)からは、「口には気を付けて」と釘を刺されるが…。

一方、結婚願望強めの長女・町田恵(仁村紗和)は、ハローワークの非正規職員。周囲に内緒で正規職員の小川大河(渡辺大知)と職場恋愛中だが、彼から結婚をはぐらかされたり、上司からひそかに送られてくる“おじさん構文”全開の私的なメッセージに頭を悩まされたり、モヤモヤを募らせる日々。

したたかで甘え上手な四女・町田芽(畑芽育)は、ファッションデザイナーになる夢を叶えるべく、服飾専門学校で服作りの腕を磨いている。ひょんなことからクラスメイトの沼田灯司(深田竜生)と急接近! 常日頃から高価なファッションアイテムで身を固め、ミステリアスな色気を漂わせている沼田はまさに“沼オトコ”。しかし、周囲とはどこか一線を引いている様子で……。

そして、心優しくおっとりとした三女の衿(長濱ねる)。「将来衿のためにドラマを書きたい」と願う涼と、「いつか涼の書いたドラマで主演をやりたい」と夢見る衿。しかし現在、姉妹が暮らす家に衿の姿はなく……。

そんな衿の“不在”によって心にぽっかりと穴が空いた涼の前に、すっかり大人の男性になった幼馴染・行城律(一ノ瀬颯)が9年ぶりに姿を現す。小中高を共に過ごした涼と律は、性別の垣根を越えた親友同士でもあったが、律は涼に対して“特別な想い”を抱いているようで……。
「若草物語ー恋する姉妹と恋せぬ私ー」は10月6日より毎週日曜22時30分〜日本テレビ系にて放送。



(シネマカフェ編集部)

    ニュース設定