シーズンフィナーレのラリージャパンの前哨戦ともいえるターマック（舗装路）ラウンドを前に、エントリーリストが公開された。
2024年シーズンは残り2戦となり、今季のグラベル（未舗装路）大会は前回の第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』で終了。CERとも略される第12戦は、2023年にWRCに新たに加わった大会であり、異なる国のターマックを舞台としたバラエティ豊かなステージで争われる。
ステージとしては、ハイスピードな区間や、道幅が狭くツイスティな区間が繰り返される構成となる。各コーナーでは第4戦『クロアチア・ラリー』のようにインカットが可能な箇所も多いため、タイム短縮のための重要な要素となるだろう。さらに、路肩には土手や民家も多いため、ヒットによるデイリタイアのリスクも高い。
現在シーズンをリードしているヒョンデ・シェル・モービスWRTは、今大会も3台のヒョンデi20 Nラリー1をエントリーさせた。乗り込むのは、ドライバーズチャンピオンを争うティエリー・ヌービル／マルティン・ウィダグ組とオット・タナク／マルティン・ヤルヴェオヤ組がレギュラー出走。3台目には、第7戦『ラリー・ポーランド』で繰り広げた優勝争いも記憶に新しいアンドレアス・ミケルセン／トルステイン・エリクセン組が乗り込む。
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乗り込むのは、今季3勝を挙げているセバスチャン・オジエ／ヴァンサン・ランデ組、ラリー・チリ・ビオビオで2位表彰台を得たエルフィン・エバンス／スコット・マーティン組に加えて、残るマニュファクチャラー登録の3台目には勝田貴元／アーロン・ジョンストン組がラインアップに復帰した。
4台目には、今季3度目の最高峰クラス出走となるサミ・パヤリ／エンニ・マルコネン組が乗り込む。パヤリのマシンは、若手ドライバーへの支援を示すホワイト基調のカラーリングが施される。
残るマニュファクチャラーのMスポーツ・フォードWRTは、引き続き3台のフォード・プーマ・ラリー1を出走させる。レギュラークルーのアドリアン・フルモー／アレクサンドル・コリア組とグレゴワール・ミュンスター／ルイス・ルッカ組に、第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』以来の出走となるジョルダン・セルデリディス／フレデリック・ミクロット組がラインアップに加わった。
現在のドライバーズランキングでは、ヌービル／ウィダグ組が2番手タナク／ヤルヴェオヤ組に対して29ポイントをリードしている。1ラウンドでの最大獲得ポイントは30となるため、成績次第ではこの第12戦で確定する可能性もある。
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8大会ぶりのターマックラリーとなる第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』は、10月17日（木）の午前中にシェイクダウンとセレモニアルスタートが行われ、同日午後のスペシャルステージ1で開幕する。10台が揃ったエントリーリストは以下の通りだ。
■2024年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー エントリーリスト
No.TeamCarDriver＆Co-DriverEligibility11ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグM8ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1オット・タナクマルティン・ヤルヴェオヤM17トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1セバスチャン・オジエヴァンサン・ランデM33トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1エルフィン・エバンススコット・マーティンM16Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1アドリアン・フルモーアレクサンドル・コリアM18トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1勝田貴元アーロン・ジョンストンM5トヨタ・ガズー・レーシングWRTトヨタGRヤリス・ラリー1サミ・パヤリエンニ・マルコネン9ヒョンデ・シェル・モービスWRTヒョンデi20 Nラリー1アンドレアス・ミケルセントルステイン・エリクセンM13Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1グレゴワール・ミュンスタールイス・ルッカM19Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1ジョルダン・セルデリディスフレデリック・ミクロット
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