『呪術廻戦』最新28巻で意外な新事実が続々判明ーー連載では謎だった“人物”の情報も

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2024年10月09日 08:00  リアルサウンド

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(c)芥見下々/集英社

※本稿は『呪術廻戦』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。


  さまざまな謎を残したまま完結を迎えた『週刊少年ジャンプ』連載のマンガ『呪術廻戦』。10月4日に発売された最新28巻では、連載時に触れられなかった新事実がいくつも明かされていたので、その内容を踏まえて考察を行っていきたい。


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  28巻でまず注目すべきは、おまけページに掲載されている“27巻(前巻)で明かすはずだった話”の数々だ。たとえば宿儺の右腕的なポジションである裏梅が、元々は男だったことが語られていた。


  裏梅は宿儺と同時代に生きた1000年前の術師で、羂索と契約して現代で受肉を果たしている。しかしこの時に器として使った肉体は、「氷見汐梨」という女性のものであり、元々の肉体から性別が変わっているという。


  裏梅は元々宿儺と浅からぬ関係で、本編最終話となる第271話では宿儺にとっても大切な人間だったことが示唆されているほど。おまけページの書き方を見るかぎり、裏梅は自分の意志で女性の肉体を選んだようだが、そこには宿儺に対する強い思慕の念が絡んでいるのかもしれないもしかすると、1000年前の裏梅は男性の肉体だったために、叶わぬ想いに身を焦がしていたのだろうか……。いつか2人の関係が何かしらの形で描かれることに期待してしまう。


  また、28巻では前巻で宿儺が披露した「受肉による変身の再開」についても補足説明が行われている。宿儺は伏黒恵への受肉を途中で止めており、それを再開して受肉完全体、すなわち生前と同じ姿になることによって、五条悟との戦闘で消耗した肉体を修復していた。ほとんどチートとも思えるやり口だが、どうやらこれは術師として高い技術をもつ宿儺ならではの戦術だったようだ。


  同じく1000年前の術師である万は、伏黒津美紀の肉体に受肉しつつ、その見た目は本来の姿ではなく津美紀のままだった。これは津美紀のフリをして、恵たちを欺くための手段だったが、宿儺と同じように受肉を途中で止めているのだとしたら、理論上は“完全体への変身”という回復手段を使えたはずだ。


  しかし実際には万はここで受肉の中断ではなく、「拒否、終了」を行っていたという。つまり彼女の場合は、津美紀の姿ですでに受肉体として完成しており、その後の変身の余地がなかったということなのだろう。


宇佐美と呪術高専メンバーの意外な人間関係


  日車寛見といえば、呪術師になってから2カ月足らずで宿儺に認められるほどの実力を身に付けた“才能の原石”。「新宿決戦」では戦闘中に反転術式を習得するという離れ業まで披露していたが、28巻ではそんな彼がさらなるポテンシャルを秘めていたことも発覚した。


  おまけページでは、禪院真希や甚爾、宿儺といった作中の強い術師たちは空中を移動する手段をもっていることが判明。それは空気の“面”を捉えて移動する二段ジャンプ的なものだという。そして日車はこの技術を習得する間近まで到達していたらしく、過去のとある描写でその片鱗が描写されていた。


  結果的に尺の都合で日車は“面”を捉えられるようにならなかったが、本編終了後には術師として働き始めることが示唆されている。そこでさらなる成長を果たし、特級レベルの術師となることはほとんど確実だろう。


  さらには、多くの読者が気になっていたであろう宇佐美についての情報も。あらためて振り返ると、この人物の名前が作中に出てきたのは第253話。日下部篤也が「最強の一級術師は誰?」という問いに対して、「俺と宇佐美以外の誰か」と答えたことで注目を浴びた。


  突如名前が出てきたが、一切の情報が謎に包まれていたため、「一体何者なのか」と議論を呼んでいたが、28巻でとうとうその情報が解禁。宇佐美の顔や人となりなどに触れられており、五条悟や冥冥との折り合いが悪かったことも明かされている。ただ、今後の登場予定は一切ないという。


 そのほか連載版からの変更点としては、当初下書き状態で掲載されていた真希と宿儺の戦闘シーンが清書されていたり、宿儺の斬撃を浴びて倒れ込んだ日下部の姿が新たに描き直されていたりと、少なくない違いが見られる。


  連載時に読んでいた人でもさまざまな発見を得られるはずなので、あらためて単行本と見比べてみてはいかがだろうか。


(文=キットゥン希美)



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