谷原章介、袴田巌さんの無罪確定受けやりきれない思い 「失われた58年は…」

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2024年10月09日 17:00  Sirabee

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Sirabee

(©ニュースサイトしらべぇ)

9日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、袴田巖さんのやり直し裁判で検察が上訴権の放棄を裁判所に伝え、無罪が確定したことを報道しました。

司会の谷原章介さんはオープニングトークで袴田さんや親族らの心境を慮り、無罪確定を喜びつつも長らく死刑囚であり続けたことへのやりきれない思いを漏らしていました。

■有罪を裏付ける証拠の捏造疑惑

袴田さんは1966年、味噌製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人放火事件で逮捕され、死刑が確定していました。

しかし、有罪の決め手とされてきた「5点の衣類」や袴田さんの自白調書など「3つの証拠」が捏造だと認定され、やり直しの裁判で静岡地裁が無罪を言い渡しました。

裁判長は袴田さんに対し「捜査機関により捏造された疑いのある重要な証拠によって有罪とされ、きわめて長期間死刑の恐怖のもとで身柄を拘束されてきた」と、過酷な状況に置かれてきたことにも言及しています。

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■ 番組冒頭で袴田さんに言及

谷原さんは番組冒頭で「いやあ小室さん、昨日、袴田巖さんの無罪が確定いたしましたね」と、小室瑛莉子アナウンサーに問いかけ。

小室アナウンサーも「そうですね。事件から58年が経過して。私もニュースでいろいろ拝見したんですけど、姉の秀子さんが、『ようやく無罪になった。一段落した』とおっしゃっていて、ホッとした様子でしたよね」とコメントしました。

谷原さんは「ご本人もそうですけど、周囲の方、お姉様もやっとホッと安堵されたと思います」と、周囲の人々の心境にも思いを寄せていました。

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■ 「とても胸に…」

続けて谷原さんは「検事総長の畝本さんのコメントで、いろいろとまだ検察としては訴えたいことはあるけれども、袴田さんのことを慮って、長期間法的に不安定な立場にいて、ご本人が苦しんでらっしゃることも慮って、今回は控訴をしない、上告をしないと…」と、畝本直美検事総長の発言にも言及。

さらに「なおかつ最後に『申し訳なかった』という言葉で結んでいることが、とても胸に残りました」と、検事総長自ら謝罪をしたことの意義についても言及しています。

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■ 再発防止と冤罪可能性に懸念

谷原さんは「これから大事なことは、二度とこういった冤罪を起こさないこと。今の死刑が確定されている方って100人以上いらっしゃるわけでしょう。もしかしたらその中にも冤罪の方がいらっしゃるかもしれない」と、可能性について言及。

さらに、検察側が今回の一連のことも含めて「検証する」と述べたことにも触れ、「きちんとこういったことが起こらないように検証していただきたいと思いますし、いくら無罪が確定したといっても、袴田さんの失われた58年は二度と帰ってこないわけです」と、やりきれない思いを吐露しました。

フジテレビ報道局解説委員の風間晋さんは「日本は死刑制度を維持している数少ない国ですから、死刑というのを維持するには、余計に冤罪というのは絶対に出さないという、それが大事だと思います」と持論を述べています。

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(文/Sirabee 編集部・星子)
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