国民年金保険料の支払いが480回のうちの1カ月支払いが未納だと、満額支払いに対してどれくらい少なくなる?

0

2024年10月10日 18:31  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、国民年金保険料を未納した期間が1カ月ほどある場合、将来もらえる年金額はいくら減ってしまうのかについて、専門家が解説します。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に回答します。

今回は、国民年金保険料を未納した期間が1カ月ほどある場合、将来もらえる年金額はいくら減ってしまうのかについてです。

Q:国民年金保険料の支払いが480回のうちの1カ月支払いが未納だと、満額支払いに対してどれくらい少なくなる?

「もしですが、国民年金保険料の支払いが480回のうちの1カ月、2カ月、3カ月ほど、支払いが未納だとした場合に、定年後もらえる年金は満額支払いに対してどれくらい少なくなるものでしょうか?」(けん)

A:1カ月未納期間があると、満額支払いに対して1700円少なくなります

国民年金保険料は20〜60歳になるまで480カ月支払う必要があります。納付期間480カ月のうち、未納期間があると、老齢基礎年金の満額(令和6年度/81万6000円)を受け取ることができず、未納期間分受給できる年金が少なくなってしまいます。

老齢基礎年金の受給額の計算式は以下の通りです(昭和31年4月2日以後生まれの場合)。経済的な理由により、保険料を納めることができなかった場合は、国民年金険料を「全額免除」4分の1、半額、4分の3など「一部免除」する制度がありますが、その場合も将来もらえる老齢基礎年金額は少なくなります。
日本年金機構HP

例えば、相談者の国民年金保険料の支払いが1カ月足りず、479カ月の場合の受給額はつぎのように計算します。

老齢基礎年金の受給額=81万6000円×479/480=81万4300円

1カ月未納期間があると、満額支払いに対して1700円少なくなります。つまり2カ月で3400円、3カ月で5100円少なくなってしまいます。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

    アクセス数ランキング

    一覧へ

    話題数ランキング

    一覧へ

    前日のランキングへ

    ニュース設定