11番手スタートから表彰台獲得のマルティン、バニャイアの後ろで受け入れた2位/MotoGP第16戦日本GP

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2024年10月11日 23:50  AUTOSPORT web

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2番手まで浮上するも、マルティンは2位のままチェッカーを受けた
 MotoGP第16戦日本GPの決勝レースで2位表彰台を獲得したホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)は、「もちろん(表彰台は)うれしい。ペコ(フランセスコ・バニャイア)の前でゴールできたらもっとうれしかったけど……」とレース後の会見でそう切り出した。

 マルティンの日本GPにおける「大きなミス」は、予選Q2で転倒を喫したことだろう。この転倒によって、マルティンは11番手からのスタートとなった。対して、チャンピオンを争っているフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)フロントロウ2番手からのスタートである。

 とはいえ、マルティンは決勝レースで好スタートを切った。1周目に4番手に浮上し、3周目には2番手を走っていたペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)の転倒もあって、バニャイアに次ぐ2番手にポジションを上げている。

 一時はバニャイアとの差を約0.5秒までに縮めたが、レース後半はバニャイアがライディングを変更してペースを改善。再び差が広がって、マルティンは2位でゴールした。

「今日の目標は表彰台に乗ることで、それを果たした。11番手からのスタートは難しかったよ。僕はすごくいいスタートだったんだけど、昨日ほどではなかった。というわけで、ポジションをかなり上げなくちゃいけなかった。マルク、エネア、ブラッドをオーバーテイクするのは大変だったよ。彼らはブレーキングがとても強いからね。昨日より少しリスクを冒さなくちゃいけなかった」

「でも、そのあとペースはよくて、昨日よりも少し速かった。ペコとのギャップを詰めていってその差が0.5秒を切ると、フロントに問題が出始めた。厳しかったよ。それでもあきらめなかったし、挑み続けたんだ」

「残り3、4周で(ペコに)かなり接近したけど、3コーナーでやらかしそうになって、『オーケー、ストップするときだ』と思った。僕はすごくいい仕事をしたと思う。2位で満足しないとね」

 マルティンは、バニャイアもまた、100パーセント、全力で走っているのだと知っていた。バニャイアが11コーナーで、2度ほどラインを外してワイドになったのを見ていたからだ。マルティンは、距離こそあれど、バニャイアと「バトルしていた」と言う。ただ、そういう状況であっても、この日はバニャイアが一枚上手だった。

「僕たちは距離を置いてバトルしていたんだ。接近こそしなかったし、仕掛けるチャンスはなかったけど、僕は彼にプレッシャーをかけ、無理をさせていることはわかっていた。ただ、彼はとても強く、クレバーだった」

 日本GPの結果により、バニャイアはマルティンとの差を10ポイントまでに縮めた。この状況について、バニャイアは「僕としては、なんとか追いついて、追い越せるように頑張るよ」と言い、接戦で最終戦にチャンピオン争いが持ち越されることを期待していると語っている。

「僕たちが同ポイントでバレンシアを迎えるというのは、いい状況だと思うんだよね。勝ったほうがチャンピオンだ。こういうことはしばらく起きていない。最後に僕が見たのは、Moto3クラスだけど、2013年、(ルイス・)サロム、(マーベリック・)ビニャーレス、(アレックス・)リンスによるものだった。状況は違うかもしれないけどね」

 いずれにしても、チャンピオンはバニャイアとマルティンによって争われるだろう。残るクエスチョンマークは、タイトルが決まるシチュエーションだ。

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