ケーズデンキ・ビックカメラ・ジョーシン・ヤマダ・ノジマ・デンキチ……所沢は埼玉県随一の家電量販店激戦区に

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2024年10月12日 19:01  BCN+R

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東京・神奈川より人口10万人あたりの家電量販店が多い埼玉県
【家電量販店とまちデータ・4】 「住みたい街ランキング」の上位に入る街(駅)・自治体には多くの場合、駅前の繁華街や市内のロードサイドなどに家電量販店がある。連載第3回となる今回は、埼玉県に絞って見ていこう。

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■前回(第3回)から読む

意外? 人口10万人あたりの家電量販店は47都道府県中ワースト1位は東京都

https://www.bcnretail.com/market/detail/20240907_452877.html

●人口10万人あたりの家電量販店が多いから東京・神奈川よりも住みやすい?

 連載第1回と同じ集計データによると、埼玉県内にある主要家電量販店(オンラインショップは含まない)の店舗数は154で全国7位の多さだ。また、人口10万人あたりの店舗数は全国平均の2.94を下回る2.17となるが、東京都(1.55)、神奈川県(1.85)より多く、千葉県(2.22)よりわずかに少ないという状況だ。

 チェーン店舗別でみると、1位はヤマダデンキ、同率2位はケーズデンキとノジマ。少し離れて3位コジマ(コジマ×ビックカメラ)、4位でんきち(デンキチ)と続く。なお、本連載で用いる集計データは、家電量販店各社のウェブサイトに2024年6月末時点で記載されていたデータをもとにし、7月以降の新規開店・閉店は反映していない。オリジナルのデータに、9月13日にオープンした「デンキチ 所沢店」、9月24日にグランドオープンした「ノジマ エミテラス所沢店」を追加すると、チェーン店舗別トップ3はヤマダデンキ、ノジマ、ケーズデンキとなり、コジマ×ビックカメラ(県内18店舗)とデンキチ(県内16店舗)の店舗数の差は2に縮まる。

 所沢エリアには今年4月19日にアウトレット店からの業態変更として「ジョーシン ソコラ所沢店」もオープンしており、わずか半年のうちに家電量販店が2店舗も純増した。その結果、所沢市の人口(24年8月末時点・34万2639人)を市内の家電量販店の店舗数(ビックカメラ所沢駅店、コジマ×ビックカメラ 所沢店、コジマ×ビックカメラ 所沢西店、ケーズデンキ 所沢店、ヤマダデンキ テックランド所沢店、ノジマ所沢本店、ノジマ所沢北原店、ノジマ東所沢店、ジョーシン ソコラ所沢店の計9)で割ると、2.62に上昇。県全体の数値より高く、”家電量販店激戦地”といえるだろう。ただし、周辺自治体の家電量販店が少なく、広域集客を目指し、所沢アドレスの範囲に集まっているだけともいえる。

 埼玉県内店舗数1位のヤマダデンキは店舗数が多いので、都市型店舗・次世代型店舗の「LABI/Tecc LIFE SELECT」のみをピックアップすると、Tecc LIFE SELECT 春日部本店・Tecc LIFE SELECT ムサシ久喜菖蒲店・Tecc LIFE SELECT 狭山店の3店舗が旗艦店となり、現時点では県庁所在地・政令指定都市のさいたま市には「LABI/Tecc LIFE SELECT」ブランドでは出店していない。ヤマダホールディングスは、2025年3月期 第1四半期 決算補足資料において、LIFE SELECTをコアとした業態別エリア「店舗開発」を推進していくと公表しており、今後、さいたま市やその近隣に「LABI/Tecc LIFE SELECT」ブランドの新店舗がオープンする可能性は高いと予想されている。

 次回は、SNS上で埼玉県の最大のライバルともいわれる千葉県を取り上げる。(BCN・嵯峨野 芙美)

※本記事の「家電量販店」の総数は、家電量販店各社のウェブサイトに2024年6月末時点で記載されていたデータをもとに独自に集計したものです。7月以降の新規開店・閉店は反映しておりません。

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