第7戦は“ミニマム”が増える? それなら裏をかく? 第6戦のタラレバから山本尚貴が予測する戦略の傾向

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2024年10月13日 12:00  AUTOSPORT web

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10月12日に富士スピードウェイで行われた2024年スーパーフォーミュラ第6戦
 今年初のダブルヘッダー開催となる2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦&第7戦。週末に2レースあるということでスケジュール的にはタイトではあるが、土曜日の1レース目での経験やデータを踏まえて2レース目で勝負をかけることができるほか、1レース目で結果が良くなくても翌日に挽回のチャンスがあるというメリットがある。

 それはマシンのセッティングだけでなく、ピットストップのタイミングなどの戦略面でも言えること。土曜日のメディアミックスゾーンで、第6戦を8位で終えた山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)が興味深い話をしていた。

 朝の予選ではQ2に進出して8番グリッドを獲得した山本。序盤から混戦模様の中団グループでペース的には苦労した部分はあったようだが、全体の折り返しを過ぎた24周目にピットイン。後半はペース良く周回し、8位入賞を果たした。

「もともと引っ張る作戦を取ろうと思っていたなかで、前半はすごく苦労していました。後半にタイヤを替えてからもキツいかなと思っていたのが、タイヤを替えてから調子が良くて、ずっと24秒台で走れていました」と山本。

「タラレバですけど……もうちょっと早めに入っていた方が結果的には良かったのかなと思います」と早めにタイヤ交換を済ませる戦略に興味を示していた。

 その理由について、山本はこのように分析する。

「早めに入ると後半がキツくなるのを懸念して、(全体の)真ん中寄りかそれより後ろくらいで入ろうかなと思っていましたけど、意外と涼しくなったことで最後まで(タイヤが)持ったなと思うと、もう少し早めに入っても良かったのかなと思いました」

 富士スピードウェイでのレースは7月に第4戦富士ではレース終盤まで日が照っている状態だったが、10月の第6戦では日没時間も早くなるため、気温と路面温度にも多少の変化が出てくる。

 それよりも、山本は雲で日陰ができたことに注目しており「日が落ちるというよりは、雲が後半出てきて、それで日陰ができた感じでした。それで路面温度と気温が下がったのかなと。走っていてもそう感じました」とのこと。実際、たとえば予選11番手から3位表彰台を手にした小林可夢偉(Kids com Team KCMG)も、11周というほぼミニマムのピット作業ながら、後半スティントも好ペースを維持していた。

これらを踏まえ、山本は早めのタイヤ交換というのを視野に入れている様子だ。

「かと言って、第7戦も同じシチュエーションになるかというと難しくて。雲が出なければ温度もそこまで落ちないのかなと思うので、雲まで見ないといけないのかなと思うと……非常に難しいなと(苦笑)」

「でも、同じことを多分僕だけではなくて、何人かそう考えていると思うので、明日(第7戦)はミニマムで入る人が多くなるのかなと。……だから今度は、裏をかこうかなと(笑)。そこが2レース開催の醍醐味というか、楽しみのひとつなのかなと思います」と山本。

「いずれにせよ、前に行けるクルマは、そういうのも含めて前に行っているので、第7戦に向けて良くしていきたいなと思います」と2レース目に向けて意気込みを語っていた。

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