雇用延長になり67歳まで働きます。65歳で年金をもらい始めたら、厚生年金保険料を払った分、年金額が増えるのですか?

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2024年10月13日 20:31  All About

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年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。今回は、年金をもらいながら67歳まで働いた場合、支払った厚生年金保険料分、年金額は増えるのかについてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、年金をもらいながら67歳まで働いた場合、支払った厚生年金保険料分、年金額は増えるのかについてです。

Q:雇用延長になり67歳まで働きます。65歳で年金をもらい始めたら、厚生年金保険料を払った分、年金額が増えるのですか?

「今現在63歳です。厚生年金を約40年くらい掛けています。雇用延長になり67歳まで延びましたので、65歳で年金をもらい始めたら、年金保険料を掛けた分、年金額が増えるのですか?」(男/トンボ)

A:厚生年金保険料を払った分、老齢厚生年金額は増えます

結論からいうと、厚生年金保険料を払った分、老齢厚生年金額は増えます。

65〜69歳で老齢厚生年金をもらいながら厚生年金に加入して働いている人に対して、前年9月から当年8月まで働いた1年分の厚生年金保険加入期間を、10月分の老齢厚生年金額に反映するという制度が、2022年(令和4年)4月から導入されました。この制度を「在職定時改定」といいます。

改定が反映された10月分の老齢厚生年金は、12月に支給されます。

相談者のように65歳以降も働いて厚生年金に加入し、給与から厚生年金保険料が天引きされている人にとっては、毎年10月に老齢厚生年金額が改定され、増えていきますので、うれしい制度といえるのではないでしょうか。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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