紛争下10カ国の女子・若年女性の約3割「日常の中で性的暴力などのリスクに直面」

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2024年10月15日 09:11  マイナビニュース

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国際NGOプラン・インターナショナルは、世界ガールズ・レポート2024「それでも私たちは夢をみる:紛争下で生きる女の子とユース」を2024年10月10日に発表。同レポートは、生活が紛争に支配されているユース(若者)の経験に焦点を当てている。本調査は、カメルーン、コロンビア、エチオピア、レバノン、モザンビーク、ナイジェリア、スーダン、ウクライナ、フィリピン、および政治的・運営上の機微により国名を公表できない10カ国から9,995人の参加者を対象に実施したもの。


調査結果によると、ユースは睡眠障害(55%)や慢性的な不安(54%)など、高いレベルの精神的苦痛を訴えていることがわかった。


女子・若年女性の27%は、「性とジェンダーに基づく暴力が日常で常に存在するリスクである」と回答。特にエチオピアの回答者は、女子・若年女性に対する残虐な性暴力を目撃・経験しており、「メンタルケアを含む安全と支援が緊急に必要である」と強調したという。レイプによって妊娠した女の子・若年女性は、「自宅に戻れば差別的な扱いを受ける」と報告していることも明らかに。


紛争が原因で教育を受けることができなかった割合をみると、男子・若年男性(53%)は、女子・若年女性(52%)をわずかに上回っていることが判明した。



また、男子・若年男性は武装集団から勧誘の対象とされており、女子・若年女性が14%であるのに対し、男子・若年男性は22%と、8%の差があることがわかった。さらに、17歳以下の調査回答者の約17%が、武装集団への所属・支援を求められた経験があるという。


食料摂取量について、女子・若年女性の47%、男子・若年男性の44%が"減少"と回答したほか、女子・若年女性は「食料援助へのアクセスが極めて困難」と報告している。



さらに、回答者の59%が電気へのアクセスが「限られている/全くない」、41%が水へのアクセスが「限られている/全くない」という状況にあるという。



和平協議やその協議に彼ら自身も参加することについては、65%のユースが望んでいた。またこれは男子よりも女子の方が参加を支持しており、若年女性の45%がユースの参加を支持し、39%が特に女子・若年女性の参加を望んでいることが分かった。(MN ワーク&ライフ編集部)

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