TGR-DCの佐野雄城が連勝で2024年シーズンを締めくくる/フォーミュラ・リージョナル第6大会富士

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2024年10月15日 16:20  AUTOSPORT web

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2024年FRJ富士大会 第14戦決勝 佐野雄城(TGR-DC RS FR)
 2024年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の最終ラウンドとなる第6大会(第13戦〜第14戦)が10月12〜13日に富士スピードウェイで開催され、佐野雄城(TGR-DC RS FR)が連勝を飾った。

 佐野は9月に開催された第5大会(第11戦〜第12戦)でFRJデビューを果たしてから4連勝を飾りシーズンを締めくくった。

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 全6大会14戦が開催される2024年のFRJもいよいよ最終大会の週末を迎えた。前戦終了時点でミハエル・サウター(G FORCE F111/3)がシリーズタイトル、YUGO(S2R Racing)がマスタークラスタイトルを決めているものの、今季初参戦の岩澤優吾(DWFR01)、藤原優汰(Rn-sports F111/3)の2名を含む、シーズン最多の14台(うちマスタークラス4台)がエントリーした。

 12日の8時10分から第13戦のグリッドを決する予選QF1、8時35分から第14戦のグリッドを決する予選QF2が行われる中、QF1では1分38秒414をマークした卜部和久(TGR-DC RS FR)、QF2では1分37秒709マークしたと佐野がポールポジションを獲得。今大会でも予選からTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)ドライバーのふたりが速さを見せた。

■第13戦:佐野が3勝目。岩澤が今季初表彰台

 15周の第13戦は12日12時53分から行われた。フロントロウから好スタートを見せたのは佐野だった。佐野はポールスタートの卜部のインにつくと、2台はサイド・バイ・サイドのまま1コーナー(TGRコーナー)へ。アウト側の卜部がわずかにコースオフしたこともあり、ここで佐野がトップに浮上。佐野はここから後続に対するリードを広げにかかる。

 一方、3番手に岩澤が続くなか、表彰台を狙い今季チャンピオンのサウター、中村賢明(TOM'S FORMULA F111)が接近。岩澤は周回が続くにつれて後続とのギャップを広げることが叶うも、先行する2番手卜部にはなかなか近づくことができない。

 第13戦はそのままファイナルラップを終え、5.040秒差のリードを築いた佐野がFRJ3連勝。2位卜部、3位に岩澤が続いた。

 マスタークラスはクラス2番手からスタートした植田正幸(Rn-sportsF111/3)が1周目にクラスポールの辻子依旦(PONOS RACING)をかわすとそのままポジションを死守し、総合11位でクラス優勝を飾っている。

■第14戦:佐野が4連勝でランキング5位に

 翌13日12時33分、2024年シーズン最後のレースとなる第14戦はスタートを迎えた。ポールスタートの佐野が抜群の蹴り出しでポジションを守り、1コーナーへのホールショットを守ると、2番手卜部、3番手に4番グリッドスタートの中村が浮上してオープニングラップを終えた。ただ、2周目の1コーナーでサウターが3番手の座を取り戻す。

 オープニングラップ終了時点から0.9秒のギャップを作った佐野は、前日の再現を見せるかのように好ペースを維持し続け、2番手の卜部を引き離す。

 一方、4周目の1コーナーで岩澤が中村をかわし4番手に浮上すると、続けて3番手サウターとのギャップをジリジリと縮める。そうして迎えた終盤、岩澤は幾度と1コーナーでサウターに仕掛けるが、サウターは3番手の座を死守する。

 そのまま15周を終えて佐野がFRJデビューから通算して4連勝を飾った。3.694秒差の2位に卜部、佐野から11.722秒差の3位にサウターが続いた。マスタークラスは辻子がクラス首位を譲らず、今季3度目のクラス優勝を飾った。

 最終的なドライバーズランキングは236点獲得のサウターがトップ。155点獲得のセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が2位、146点獲得の中村が3位となった。

 終盤2大会4戦にスポット参戦し、4連勝を飾った佐野は100点獲得でランキング5位となった。なお、エントラントタイトルはサウターとマンソンを擁したBIRTH RACING PROJECT【BRP】が手にしている。

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