聖飢魔IIのデーモン閣下が、15日放送のEテレ『ハートネットTV』(後8:00)に出演。7月に早期のがんで手術をしていたと公表していたが、同じタイミングで大動脈の疾患を抱えていたことを明かした。
【写真】過去には…定期検診に行っていると明かした白衣姿のデーモン閣下 2月にかかりつけ医に勧められ検査をしたところ、ステージIのがんと診断。医師からは「ものすごく早期のがんです。ラッキーですね」と言われて安堵したのも束の間、術前の検査で、大動脈の一部に血管の壁が薄くなって、こぶのようになっている箇所が見つかれ、破裂の恐れがあると指摘された。
がんの切除と大動脈の手術、どちらを先に行うべきか。最悪、がんを切除している最中に動脈が破裂することもあり、いつ破裂するか、誰にもわからないという状態。閣下は「いつ破裂するかは誰にもわからない。で、どっち先にやるかの話になった。がんの治療のチームは、とっととやってしまおうという人もいれば、いやいやがんの治療をやっている最中に大動脈破裂されちゃったら大変なことになるからみたいな話で。究極の選択だったんです」と話した。
さらに「動脈の方は、開胸手術をして、細かい神経が通っているところを切らないといけないから、何百万分の1の可能性で、声を失うこともありますよと。あなたは、声を出す仕事をしていますよね?それでいいですか?って言われても、よくなくても治療しないと死んじゃうんでしょうと。だったら、声を失う可能性が何百万分の1あるか知らないけど、やるしかないですよね」とアーティスト生命にかかわる状況であったとも告白。
その上で「吾輩は悪魔だけど、人間の体を借りて活動をしているので、この人間の体はいつか滅ぶわけですよね。誰でも死ぬじゃんっていうのは、頭では漠然と思いますよね。だけど、その漠然と思っていたものが、割と正面に眼前にきたので、ちょっと死生観は変わりました。吾輩、人間年齢で62になりますが、まだまだ日本人男性の平均寿命と換算すると、15年から20年生きるんです。だけど、こういうことを経験すると終活というものを、まず頭に浮かべる。ポジティブな前向きな終活を最近考えています」とかみしめるように語っていた。