三宅裕司&小倉久寛、劇団創立45周年に感慨「こんな続くと思ってなかった」 元座員の岸谷五朗&寺脇康文の秘話も

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2024年10月16日 17:00  ORICON NEWS

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劇団45周年に感慨の思いを語った(左から)三宅裕司、小倉久寛 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の三宅裕司(73)、小倉久寛(69)が16日、東京・池袋のサンシャイン劇場で劇団スーパー・エキセントリック・シアター創立45周年 第62回本公演『ニッポン狂騒時代〜令和JAPANはビックリギョーテン有頂天〜』の取材会に登場した。

【全身ショット】寄り添いグッドポーズをする三宅裕司&小倉久寛

 劇団創立45周年記念の公演は、安保闘争に揺れる1960年代の日本を舞台に、アメリカンポップスの魅力に取りつかれた若者と、学生運動に明け暮れる若者たちの恋と挫折の青春ストーリー。昭和の喧騒を生き抜いた人にも、今後のニッポンを担う令和の若者にも刺さる、創立45周年に相応しいミュージカル・アクション・コメディーとなる。

 見どころを問われると三宅は「今回の舞台は60年代のアメリカンカバーポップスの作詞をしました漣健児さんという方の人生を元にしています。そこに安保反対の学生運動の学生が絡みまして、 アメリカの文化を取り入れてる青年とアメリカの言う通りするなという青年のお互いの対立と、そこに女性が絡んだりして、その両方の人生を描きながら今の令和の日本を考えたいというお芝居。そういう意味じゃ、総理が変わった今の時代にはぴったりだなと。そこはひとつ見どころです」と呼びかけた。

 45周年という節目を振り返ると三宅は「こんなに続くと思ってなかったんですけども…。ただ、やっぱりお客様がドーンと笑う。コメディは、その場で結果が出ますから。シーンとしたら失敗。その悔しさというか『来年はもっと面白いことやりたい』という思いで毎年やってきたら45年経っちゃった。そんな感じなんですよね」としみじみ。また、1番つらかったことを問われると「やっぱり忙しくなりすぎて、劇団のことがあまりできなくなって…。そしたら岸谷と寺脇が辞めていったことですかね」と1994年に劇団を離れて演劇ユニット『地球ゴージャス』を結成した岸谷五朗と寺脇康文の名前を挙げて笑いを誘った。「彼らは彼らで自分たちでね、作っていきたいっていう思いがあったんで円満に」と三宅は強調。「この前も、岸谷が還暦だっていうんで、60年物のワインをプレゼントしたり」としながらも「寺脇の時にワインあげるの忘れちゃったんですよ」と三宅が重ねると再び笑いが。最後は三宅は「お互いいいライバル。あいつらに負けるもんかという」と今の関係値を口にしていた。

 一方の小倉は「よく、あっという間っていう言葉がありますけど、45年のこの間はひょっとしたら長かったもしれないけど、45年経ってみると本当にあっという間に経ってたなって」と述懐。「僕は三宅さんみたいに、苦労したり、悩んだりしてきてないので」と小倉が笑うと、三宅は「小倉は次の年のことを一切考えなくていい。苦労して苦労してできあがった本を適当にやるだけで」とイジる。すると小倉は「だいたい合ってます(笑)。楽しく45年。あっという間に過ぎた」と認めていた。

 反省も。「最初の方の作品は全然固まってないうちにもう本番が来ちゃう。まだ作ったばかりで慣れてないから。そうするとやりながら直していくんですよ。そうすると初日とストーリー変わったりするわけですよ。初日に生きていたヤツが千秋楽死んでたり」と三宅は懐かしむ。「あのころ見ていたお客さん、すみませんでした」と謝罪して笑わせた。

 同舞台は、あす17日から27日まで同所で。

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