虎党桂春蝶「岡田監督恋しくて仕方ない」藤川球児新監督には「球団は心中するくらいの気持ちで」

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2024年10月16日 17:32  日刊スポーツ

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桂春蝶・浅田あつこ芸能生活30周年コラボイベントに登場した(左から)桂春蝶、浅田あつこ、桂福団治(撮影・阪口孝志)

落語家桂春蝶(49)が16日、演歌歌手の浅田あつこ(52)と大阪市の国立文楽劇場で「芸能生活30周年 桂春蝶・浅田あつこ〜『道行き』の世界」を開催した。


ともに芸能生活30周年を迎えた2人のコラボイベント。浅田とは20代からの仲だという春蝶は舞台に立つなり、「まず、国立文楽劇場は古典落語とか古典芸能じゃないと貸してくれない。あと、20代からの知り合いでお互い30周年だから一緒にさせたらおもしろいってという徳間ジャパンさんの戦略です」とコラボの経緯をぶっちゃけて笑いを誘った。


公演では、不都合な状況下で相思相愛の男女が情愛の最終形として死を選ぶ…とかく美化されがちな近松作品に対し、浅田が本来の「命の尊さ」「人権」という根源的なテーマを訴え、問題提起する社会的なテーマをもった新曲「道行き」を披露した。


春蝶はその真相部分を皮肉った古典落語「星野屋」を演じ、イベントの後見役を務めた兄弟子の桂福団治から「良かったです。江戸の落語ですけど上方風によくこなして、人間の深い業が出ていた。私にも教えてください」とほめられた。


公演には「道行き」を作詞した作詞家のもず唱平氏も登壇。春蝶は「あのもず先生を引きずり出したのはすごい」と感心しながら、「今、目の前にあるものが普通と思ってしまう世の中。いつもあるものに感謝できない。最近では岡田監督が恋しくて仕方ない。前まであんなに普通だったものがいなくなった時のロス感をもず先生が伝えてくれた」。


虎党らしく、阪神岡田彰布監督が勇退した寂しさと重ね合わせた。


後任に決まった藤川球児新監督については「解説を聞いてても論説委員みたいな感じ。あれを選手たちに浸透するのに何年かかるのか。論理派な師匠が打ち上げで話してても後輩はほとんど聞いてなかったりする。雄弁な方ですから、選手は頭で分かっても実践できるのか」と期待と不安が半々といった様子。


その上で、「阪神にお願いしたいのは岡田さんみたいにモヤモヤとした終わり方はやめてほしい。球児さんにお任せするなら、監督ってせめて3年は任せないと。球団は藤川監督と“心中する”くらいの気持ちでないと」と、公演に絡ませてしっかりと“落ち”をつけた。


盛り上がる阪神談義に、浅田も「11月発売のアルバムで『タイガース音頭』カバーしています」とアピールしていた。

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