是枝裕和監督も「大好き」と絶賛した作品が公開！　揺れ動く3人の若者の気持ちを描いた『国境ナイトクルージング』

北朝鮮との国境近くにある中国・延吉を舞台に、偶然の出会いから徐々に再生していく男女3人を活写する『国境ナイトクルージング』が10月18日公開。

是枝裕和監督が「大好きな映画」と称賛する本作から、思わず共感してしまう主人公たちの姿を追ってみましょう。

■ 是枝裕和監督が「大好き」

『国境ナイトクルージング』は、朝鮮半島との国境に位置する中国の極寒の町が舞台ですが、メガホンを取ったのは、シンガポール出身でカンヌ国際映画祭カメラドール受賞経験もあるアンソニー・チェン監督。

是枝裕和監督が「大好きなものがたくさん映っていました」と語るほど国際色豊かで、おそらく国を越えてだれもが「好き」と思える作品に仕上がっているといえるでしょう。

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生きるのに疲れたエリート社員ハオフォン（リウ・ハオラン）、かつてオリンピック出場を目指したフィギュアスケーターのナナ（チョウ・ドンユイ）、故郷を離れた料理人シャオ（チュー・チューシアオ）。

雪に覆われた延吉でたまたま出会ったこの3人が、5日間を共にすることで、少しずつそれぞれの傷が癒えていきます。

本作の英題は『The Breaking Ice』。氷のように凍てついていた3人の心が、冬を越えて次第に溶けていくように描かれる美しい映像にも注目です。

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ふとした瞬間、心が折れた私たちは、それを自分の中だけにしまい込む場合もあるはず。もちろん家族や友人、親しい人たちに打ち明けようともしますが、やはり躊躇してしまうでしょう。

ですが、よく知らない人と接することで、意外と回復する場合も多いもの。思いをすべて口にするのが正解ではなく、傷はとりあえず横におき、まったく関係ないことに熱中するのが、もしかするとひとつの正解なのかもしれません。目的なく夜を楽しむ、この3人のように。

++++++++++++++++++++『国境ナイトクルージング』10月18日（金）新宿ピカデリーほか全国公開公式サイトはこちら！

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（取材・文／Sirabee 編集部・尾藤もあ）