フォーミュラEに新チーム。ERTを完全買収しキロ・レースCoとして始動、ポルシェパワートレイン搭載へ

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2024年10月17日 13:40  AUTOSPORT web

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2024/2025年フォーミュラEに参戦することを発表したキロ・レースCo
 ロサンゼルスを拠点とする投資会社であるフォレストロード・カンパニーが、2023/24年ABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦していたERTフォーミュラEチームの株式を100%取得。来季“シーズン11”から同チームはキロ・レースCoに名称を変更し、新たな運営体制のもとでエントリーする。

 フォレストロード・カンパニーは、成長と変革のある業界への投資、運営、アドバイスを行ってきた会社で、もうひとつの投資会社アレス・マネジメントと協力のもと、チームへ長期的に投資を続けていくという。

 その援助のもとで新始動するキロ・レースCoは、『キロ』に『明るい光』の意味を込めており、電気自動車が優れ、のちに標準となる未来のビジョンを表現している。チームの拠点は引き続きシルバーストンとなるが、新たにアメリカ国籍登録のもとで参戦を行う。

 さらに、シーズン10までERTブランドのパワートレインを搭載していた同チームは、新たにポルシェ・モータースポーツと技術提携を結び、新しいGEN3エボに準拠したポルシェのパワートレインを搭載することも明らかにしている。

 チーム代表のアレックス・ウェイは、「これは私たちのチームにとって本当に歴史的な瞬間だ。フォレストロードのような米国を拠点とする資産管理グループをフォーミュラEに迎え入れることは、シリーズの成長と私たちのチームの可能性の証だろう」

「彼らの投資により、私たちは自信を持って将来に向けて準備を進め、最高レベルで競争することができる。私たちは彼らとポルシェ・モータースポーツと協力して目標を達成できることを嬉しく思う」と喜びを語る。

 また、フォレストロードのマネージング・ディレクターであるジェレミー・タリカは「フォーミュラEに参戦し、キロ・レースCoとして歩み始めることを大変うれしく思う」と続けた。

「このチャンピオンシップは、マクロとミクロの観点から見て成熟の重要な時期にある。世界が電気自動車への大規模な移行に乗り出すなか、レース用製品は最速の加速性能を持つシングルシーターカーで技術の大きな進歩を遂げた。キロが業界のリーダーになれるよう、私たちは全力でサポートする」

 新たなチームの参入に対し、フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOも「これはフォーミュラEとキロ・レースCoにとって素晴らしい展開だ」と歓迎の言葉を残している。

「この参入は、スポーツとエンターテイメント業界で確固たる実績を持つ洗練された投資家グループの参戦を意味する。チームとその野心的な新オーナーへの投資は、チャンピオンシップの成長を継続し、世界中のファンやパートナーにとってより魅力的なものにするのに役立つだろう」

 ともに、6月にフォーミュラEの経営権を取得したリバティ・グローバルのマイク・フライズCEOも、「この投資は、チャンピオンシップにとってこのエキサイティングな時期にフォーミュラEの支配権を取得するという当社の決定をさらに裏付けるものだ」とコメントした。

「フォレストロードのリーダーシップの下、キロレース社がシリーズをさらに強化し、フォーミュラEが世界でもっとも急速に成長しているモータースポーツであり続けることに貢献してくれると確信している」

 なお、昨年のERTはドライバーにセルジオ・セッテ・カマラとダン・ティクトゥムを起用していたが、来季の選手については未発表だ。マシンカラーリングも含め、近日中に発表されることになるだろう。

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