「お金の問題じゃない。結果が欲しい」ベン・キーティング、“不満”のIMSAを離れWEC・LMGT3に復帰の可能性

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2024年10月18日 12:10  AUTOSPORT web

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2024年はユナイテッド・オートスポーツからIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦したベン・キーティング
 ベン・キーティングは、2025年もIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦するかどうか決めかねており、ユナイテッド・オートスポーツとの厳しい2024シーズンでランキング5位に終わった後、「自分のマシンで過ごす時間を大事にしたい」と述べている。

 テキサス出身のブロンズドライバーであるキーティングは、フル参戦するコ・ドライバーのベン・ハンリーとともにロード・アメリカでクラス優勝を遂げたものの、それ以外のレースではカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークでの4位が最高成績となった。

 キーティングがウェザーテック選手権でLMP2マシンでフルタイムで戦って以来、タイトルを逃したのはこれが初めてのことだ。彼は以前、2021年と2023年にPR1/マティアセン・モータースポーツでチャンピオンシップを獲得している。

 53歳の彼は、LMP2プログラムの展開に不満を示し、2号車オレカ07・ギブソンのハンドルを握ったパフォーマンスがしばしば良い結果につながらなかったため、「クルマに乗っている時間を重要視したい」と述べた。

「僕はLMP2でレースをするのが大好きだし、IMSAのトラックでレースをするのが大好きだし、IMSAの人々も大好きだ」とキーティングは語った。

「今シーズンのこれまでのすべてのレースで、LMP2の上位でレースをしてきたのに、シーズンを通して表彰台に上れたのは1回だけだというのが、僕にとっての主な問題だ」

「確かに、トップに立って、クルマをクリーンな状態のままでリードを保つことは有利だけど、僕が望んでいるのはレースをフィニッシュすることだ」

「インディが良い例だ。僕は3番手からスタートして、上位でレースをしたけど、そのときはリタイアとなった。ただ、そのレースを振り返って、自分は素晴らしい仕事をしたと言える。自分のパフォーマンスには非常に満足しているんだ」

「だけど、ひどいレースだったので、家に帰る間に喜びはなかった」

「僕は楽しみのために、レースをやっている。結果に喜びを感じたいし、クルマに乗っている時間を大切にしたいんだ。僕の主な焦点は、クルマが好きで、サーキットが好きで、シリーズが好きで、クルマに乗っている時間を大切にしたいということだ」

 このようにLMP2でのシーズンに不満を抱くキーティングは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでWEC世界耐久選手権へのスポット参戦をしたが、これによりWEC・LMGT3クラスへの関心が高まっている。彼は2025年にTFスポーツへと復帰し、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rのプログラムに加わることが予想されているのだ。

 ただし、「まだどのシリーズにおいても、契約を結んでいない」とキーティングは釘を刺す。

「(IMSA開幕戦の)デイトナにも出場できる自信があるし、ル・マンにも出場できる自信がある」

 2025年1月のデイトナ24時間レースで再びLMP2マシンでレースできるかと聞かれると、キーティングはこう答えた。

「まだすべて未定で、様子を見よう。過去10年間のうち8年間、2台のマシンでダブル・エントリーしてきた。デイトナでそれが実現することを願っている。だが、様子を見よう。まだ何も決まっていない」

■IMSAのフルコースイエロー手順にも不満

 キーティングのIMSA・LMP2に関する不満は、彼自身とハンリーのリザルト不足だけにとどまらず、フルコースイエローの際のクラス分け手順がとくに懸念事項であると説明した。

 パス・アラウンドにより、順位を争うLMP2車両間の低速トラフィックがなくなるため、ペナルティの影響がなくなり、リスタート時に他のLMP2ランナーが「押しのける」機会も生まれているという。

 キーティングは、2025年にどこでレースをするかはまだ決定していないとさらに強調したが、プログラムを選ぶとなると「お金ではなく、楽しみが重要だ」と述べた。

「これはちょっと言いにくい話だけど、来年のドライバーラインナアップをどうするか決めていないチームが、すべてのシリーズ全体を通してたくさんあり、僕はダンスパーティーにおける可愛い女の子になった気分だ」と彼は語った。

「みんなが、僕のところに(誘いに)来てくれる。嬉しいことだし、本当に良いオファーをもらっているし、これまでレースに払ってきたお金に比べたら、本当に安い契約だ」

「でも、僕にとってはお金の問題じゃない。結果が欲しい。勝ちたい。楽しくなければ、どれも高すぎる。先頭に立てないのは楽しくない。だから、それが僕の一番気にしていることなんだ」

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