そびえたつ車の舞台裏公開 空音央監督作『HAPPYEND』メイキング映像

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2024年10月18日 20:01  cinemacafe.net

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『HAPPYEND』佐野史郎と主演の栗原颯人、日高由起刀のオフショット© 2024 Music Research Club LLC
空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』のメイキング映像が解禁された。また、新宿ピカデリーでは英語字幕版の上映も決定した。

ヴェネチア国際映画祭をはじめ、トロント、ニューヨーク、釜山などの国際映画祭で上映された本作。SNSでも話題沸騰で大きな注目を集める話題作だ。

この度、そんな本作よりメイキング映像が公開。本作の物語の起点となる、そびえたつ黄色い車のシーンは、CGではなくクレーンで吊って撮影されたもの。メイキング映像では、クレーンでゆっくりと直立になっていくスポーツカーの様子が映し出されている。撮影後のスポーツカーは、撮影後にロケ地である神戸市立科学技術高等学校がものづくりを学ぶ学校であることから、寄付されたのだそう。

この強烈ないたずらは、不良中学に通っていたという監督の知り合いが、学校で先生の車を立たせる悪戯があったという逸話を監督が聞いたことから得た発想だという。よくよく話を聞くと、実際は縦ではなく横にして立てられたらしいのだが、監督の中では「話を聞いたときのイメージが完全にモノリスのような直立だった」ことから、脚本に反映させ、見事に美しい縦直立での撮影を成功させた。

また、メインキャスト5人が夜道を駆け抜けるシーンと、終盤のある場面で抱き合うシーンのメイキング映像も解禁。5人中4人が演技未経験。監督はクランクインの前にワークショップを行い、お互いの距離を縮めあうための練習をしてもらったという。いつしか5人は自ら本読みを行ったり一緒に食事に行ったり、空監督の知らぬ間にどんどん関係性を深め、撮影が始まる頃には実際に友情ができていたという。

抱き合うシーンでも監督の演出に真剣に耳を傾けながらも終始和やかな雰囲気が漂っている。

そして、校長を演じた佐野史郎と、主演の栗原颯人、日高由起刀のオフショットも初解禁。物語の中では対立する役どころだが、今回演技初挑戦だった主演2人は、佐野との共演に関して「とてもフラットに関わってくださる方。のびのび自分が思ったようにやればいいよとアドバイスをもらった」とインタビューでもふり返っている。

また、本作の英語字幕版が新宿ピカデリーにて10月25日(金)〜10月31日(木)に上映されることが決定。日本国内だけでなく、北米やシンガポール、フランス、韓国など11の国と地域での配給が決まっており、世界中で注目を集めている。

友情や社会との向き合い方を描いた本作は、国境を越えて多くの人々に共感を呼んでいる。

『HAPPYEND』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。





(シネマカフェ編集部)

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