10月18日、2024年MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラス初日のプラクティスがオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで行われた。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)はプラクティスを20番手で終えている。
午前中に予定されていたフリー走行1回目は、強い降雨のため走行開始を遅らせることが宣言された。セーフティカーが周回を重ねてコース状況を確認するが、そのセーフティカーが時折スライドするほどのコンディションのため、最終的にセッションはキャンセルされることとなった。
打って変わって午後の空からは太陽が差し込み、路面は急速にドライアップ。プラクティスセッションは無事ドライコンディションで開始された。
最初はほとんどのライダーがフロントにミディアム、リヤにソフトのタイヤを選択し、中上も同じコンパウンドを履いてコースイン。走行5周目に1分31秒511を記録した。その後、コース上に鳥が侵入したことを受けて赤旗中断となり、全車がピットインした時点で中上は19番手につける。
コースの安全が確認されピットレーンがオープンになると、中上は引き続き同じタイヤを履いて2回目の走行へ向かった。このランでは7周を重ね、自己ベストを更新する1分30秒601をマーク。続く3回目の走行では、リヤタイヤを新品のミディアムに変更すると、さらに1秒以上タイムを短縮する1分29秒395のタイムを刻んだ。
セッション終盤、各ライダーがニュータイヤを投入しアタックに入ると、転倒によるイエローフラッグが重なる。タイム抹消により記録を残せないライダーが相次いだが、中上の最終ラップはイエロー区間に被らず、1分29秒293へと自己ベストを更新し20番手でセッションを終えた。
■イデミツ・ホンダLCR
中上貴晶(プラクティス:20番手)
「昨年よりもグリップレベルは良かったですが、僕たちにとっては良い日にはなりませんでした。どういうわけか路面に凹凸が多かったのでバイクに乗るのにかなり苦労し、ラインを維持するのが難しかったです。明日良い仕事をするために、バイクにどんな修正ができるかを理解したいと思います」