「前世で2人は漁師で兄弟だった」TRF・SAMとDJ KOOの意外な“関係性”と素顔

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2024年10月19日 13:00  週刊女性PRIME

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30周年を迎えた「TRF」のSAMとDJKOO。新ユニット「B.O.C」を結成し今年8月30日にデビュー(撮影/山田智絵)

 昨年、30周年を迎えた「TRF」のSAMとDJ KOO。今なおダンス、DJ業界に影響を与え続ける2人が、新ユニット「B.O.C」を結成し今年8月30日にデビュー。“人生100年時代”と呼ばれる現代に、夢や希望を与えたいと話す2人の野望、そして素顔に迫った。

SAMとDJ KOOのメジャーデビュー

─おふたりは今年の8月にB.O.Cというユニットで、メジャーデビューしました。

SAM TRFが3月に武道館で、デビュー30周年の記念ライブを完結させて一段落ついたところで、以前からKOOと何かやりたいねって話をしていて、B.О.Cを結成することにしました。

DJ KOO(以下KOO) 周りにも伝えてなかったから、びっくりされたよね(笑)。B.О.Cの由来は、僕らがまだ売れてないころに、飛行機の中で「Beef Or Chicken?」って、CAさんに何度も聞かれた言葉で、そのころのハングリー精神を忘れずに新しいことにチャレンジしていこうという思いを込めてつけました。

SAM B.О.Cの裏テーマに「“人生100年時代”のトップメッセンジャー」というのがあるんです。僕は、100歳まで動ける身体づくりを目的とした高齢者向けの『ダレデモダンス』のプロデュースやKOOちゃんと一緒に京都府京丹後市の『いきいき健康長寿応援大使』をやったり、高齢者の方の健康寿命を延ばす活動をしているんですけど、一番伝えたいのはB.О.Cの活動を見て、同世代の人や僕らよりも先輩の方たちがもっとアクティブに活動しようと思ってもらうことなんです。

KOO 僕もちょうど7年前に脳動脈瘤の大手術をして、おかげさまで無事に生還したんですけど、健康のありがたさをすごく感じて。病気を乗り越えて元気になって新しいチャレンジをしているところを見ていただいて、プラチナ世代の方々を元気にしたいという思いがあります。

ディスコでの出会い

─おふたりは19歳のころ、ディスコで出会ったそうですね。

SAM 会話を交わしたというより、ニアミスですけど。

KOO 第一印象が「いきってんな、こいつ」だったけど、当時はダンサーで有名になるには、いきってないとなれなかった(笑)。それだけSAMは目立ってたんですよ。

SAM KOOちゃんと僕は年が一緒で、若いころ遊んでた場所が歌舞伎町で、学生時代やってた部活がラグビーで共通点ありすぎだろって。子どものころに流行ったヒーローの話で盛り上がったりもするし、話が合いすぎる。別にうれしくないんだけどね(笑)。

KOO でもTRFでデビューして30年、僕はSAMにかなり頼ってる。SAMはなんでもやってくれるんで(笑)。振り付け、照明、舞台設計などステージまわりのことも考えてくれてるから、すごく助かります。僕にとってSAMは相方的な存在。

SAM 見えないところで支え合ってるよね。50歳過ぎたぐらいからお互いの健康を気遣うようになって、「身体に気をつけて、まだまだ頑張ろうぜ」って誕生日にメッセージを送り合ったりするし。

─遊びに行ったりは?

SAM それは過去も未来も絶対にないです!(笑) 今更、2人で焼き肉を食べに行くとか恥ずかしくない?

KOO まあねぇ。照れくさくてできない。でも、程よい距離感が、長く付き合っていくコツなのかなって思う。

SAM 仕事のパートナーとしても、リスペクトし合ってないとバランス的にうまくいかなくなる気がする。KOOちゃんとは、変な阿吽の呼吸みたいなのがあって、空気で察するところがあるよね。

KOO 何も話さなくても、SAMの考えてることがわかるときがあるよ。

SAM ある番組でオーラが見える人に、「前世で2人は漁師で兄弟だった」って言われたんですよ(笑)。それが本当なら、同じ時代に巡り合って一緒に音楽活動をしてるなんて奇跡ですよね。

─漁師だったということは、お魚好きですか?

SAM 魚より肉のほうが好きですね(笑)。

KOO 魚は前世で食べすぎたのかもね(笑)。

SAM 実は牛でも鶏でもなくて豚肉が一番好きです。

KOO ユニット名が“Beef Оr Chicken?”なのに(笑)。

60代で2人が挑戦したいこととは?

─元気の秘訣は何ですか?

KOO 着るものをカラフルなものにするだけで、気持ちが上がりますよね。あと、あんまり怒らない(笑)。アンガーマネジメントっていうんですかね、自分で怒りをコントロールするっていう。

 例えば、ごはんを食べに行って店員さんの態度が悪かったとしても、“家族を連れてこなくてよかった”って前向きに思って、気持ちを切り替えることが大切だと思う。嫌なことをためすぎない、これが元気の秘訣だと思います。

SAM 身体を動かすのもいいですよね。高齢者の心と身体の変化について勉強していくうちに最終的に行き着いた答えが、いくつになっても自分の力で身体を動かすことなんですよ。習い事でも、地域のコミュニティーに参加するのもいいし、気が進まなければお散歩でもいい。少し遠くのコンビニまで行くなど外に出るきっかけをつくってほしい。それが健康で元気でいられる秘訣だと思います。

─ワクワクすることも大切だと思います。今、おふたりが挑戦していることは?

SAM 料理がうまくなりたくて。目標はおいしい卵焼きを作ること。これが意外と難しいんです。カレーやハンバーグは、ネットを見ながら作れば及第点は取れるけど、卵焼きは技術が必要。だから今、頑張ってます。

KOO 100点満点で言ったら、何点ぐらい?

SAM 今は2点ぐらい。

KOO わかるなぁ(笑)。番組のロケでおいしい卵焼きのお店に行って同じ材料で教えてもらいながら作ったけど、職人さんとはまったく違うものができた。卵焼きは深いよ。

SAM そうだよね。あとはスケボーがうまくなりたい。世代的に僕らが高校生のときにスケボーが流行ったんだけど、当時の僕はディスコばかり行ってたからスケボーブームに乗り遅れちゃった(笑)。

KOO 僕は来年でDJ人生45周年になるから、45都市のクラブでDJをやるとか、アイドルのみなさんとDJ KOOのアイドルフェスや、お笑いライブとDJを融合させたイベントを企画したいな。そういうことを考えるだけで、ワクワクしますね。

SAM いいね。ぜひ実現してほしいな。

KOO あとTRFデビュー30周年のときに、初めて先生についてダンスを習ったんだけど、ダンスってこんなに大変なの?って知ったの。イメージで踊れるかなと思ったけど無理だった(笑)。それで、またダンスを習いたいなって。

SAM やったほうがいいよ、健康のために。音楽に合わせてダンスをすると、脳の刺激になるし、身体を動かすことで有酸素運動にもなるから、ダンスはパーフェクトだよ。

KOO この間、ふと気づいたんだけど、足の爪が切りにくくなってたんだよね(笑)。身体が硬くなったのかな。

SAM それは間違いなくなってるよ(笑)。どんどん硬くなっていくから、今からでもストレッチをするといいよ。

KOO じゃあ、僕の目標は膝を曲げて足の爪を切ること、かな(笑)。

─ではB.О.Cの目標は?

SAM 真剣に悪ふざけをしているので、僕らの目標も大きいですよ。ドームライブを目指してます。まだ1曲しかないけど(笑)。

KOO でも、「いい年して何言ってんだよ?」って言われるのが最高なんですよ。70代、80代のおじいちゃん、おばあちゃんが親子3世代でライブに来てプチョヘンザ(手をあげて盛り上がっていること)やってる姿とか、カッコよくない?

SAM それでこそB.O.Cをやる意義があるね。めちゃくちゃウエルカムです!

取材/文/花村扶美、衣装協力/Losguapos for stylist(SAM/ジャケット、DJ KOO/スーツセットアップ)

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