12月に延期となったスーパーGT第5戦鈴鹿はレース距離が300kmに。ウォーマーの使用禁止なども決定

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2024年10月20日 11:50  AUTOSPORT web

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2024スーパーGT第3戦鈴鹿 スタート前のグリッドウォークの様子
 10月20日、スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 3Hours RACE』が開催されている大分県のオートポリスで、シリーズをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表がGTA定例記者会見に臨み、台風10号の影響で12月7〜8日に延期された第5戦鈴鹿のレース距離、タイヤウォーマーの使用等、詳細について発表した。

 当初、8月31日(土)〜9月1日(日)に予定されていたスーパーGT第5戦『SUZUKA GT 350km RACE』は、接近していた台風10号の影響により、8月28日に大会の延期が決定していた。代替日程は12月7日(土)〜8日(日)となっており、これまで開催されたことがない時季でのレースだけに、気温や路面温度を検討しながら、さまざまな条件が検討されてきた。

 9月の第6戦SUGOで行われた記者会見では、当初第5戦鈴鹿は350kmというレース距離に変更はないとアナウンスされていたが、12月の早い日没時間、また気温などさまざまな条件を検討した結果、レース距離は300km、タイヤウォーマーの使用は禁止、セット数の変更などの条件が明らかにされた。

 鈴鹿では、コース特性上「反発力が強いタイヤを使わないともたない。ソフトめのタイヤではささくれたり、ピックアップが多くなったりする」と坂東代表は語った。このコンディション、また気温、路面温度を検討した結果、レース距離は300kmに変更。またタイヤは300kmレースの場合は4セットが持ち込みだが、これまでにない気温でのレースとなるため、安全を考え5セットの持ち込みが可能となった。

 また、使用の是非が問われていたタイヤウォーマーの使用については、チームによって所有していたりしていなかったりが分かれていること、また所有していても性能差があることなどを理由として、使用を認めないとした。

 レース距離について坂東代表は、「12月に鈴鹿ではメーカーテストが行われているが、そのときの鈴鹿の路面温度はいちばん低いときで13度だったが、15時30分を過ぎると急激に温度が落ちてくる」と語った。15時30分に終わらせられる時間を検討した結果、12時40分にフォーメーションラップがスタートする300kmのレース距離とスケジュールが決定された。

 また、タイヤについては安全性を考慮し、当初6セットの使用を検討したが、タイヤメーカーとしては現在から6セットを生産することが難しいという返答があり、5セットの使用に決定したという。

 第5戦鈴鹿ではさらに、公式予選のスタイルが変更されることになった。タイヤのウォームアップ時間が長くなることを検討した結果、公式予選の各セッションを5分間ずつ延長する。また「GT500の方が温まりにくいところがある」として、通常はGT300クラスが先に予選を行うところを入れ替え、GT500クラス、GT300クラスという順番で予選の各セッションが行われると語った。

 これまでにない時季でのスーパーGT開催だが、さまざまな新しい要素がみられるレースとなりそうだ。

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