SOPHIA松岡充「人生青春」結成30周年“もう１度デビュー”　11年ぶりミニアルバム発売

2022年に復活した5人組ロックバンドのSOPHIAが、約11年ぶりのオリジナル作となる最新ミニアルバム「BOYS and」を23日に発売する。結成30周年。来年のメジャーデビュー30周年に向けて、“もう1度デビューする”思いを、ボーカル松岡充（53）にこのほど聞いた。

　　　◇　　　◇　　　◇　　　

今回のアルバムは、95年10月発売のメジャーデビューアルバム「BOYS」を踏襲した。13年8月から9年2カ月の活動休止期間をへて22年に再始動。“本当の意味でリスタート”する思いを込めた。

「もう1度ここでまた（デビュー当時にも所属したレコード会社と）心新たにやるのに、『BOYS』に立ち返ろうと。ファンの皆さんに対しても、ここからもう1度一緒に行くんだ、ちゃんと刻んで、生きていっているという意味も込めて『and』を付けました。＜歌詞＞そして僕らは老けて行く（98年の楽曲「−＆−」の歌詞）ってね（笑い）」

「BOYS」に収録の「Like forever」や、代表曲「Believe」などセルフカバーを5曲収録する。

「あんまり色あせないなって思いました。もちろんアレンジとか、当時流行ってた楽器の音色とか、録音の仕方も全然変わっているので、そこはちょっと時代を感じるんですけど、今の僕たちのポテンシャルと、その歌詞とメロディーでアレンジしていくのは全然苦じゃなかったし、逆に今やったらオシャレ！　みたいなこともありました」

新曲「I　＆　I Wish」も書き下ろした。

「30年間の“まとめ”みたいなのを書きたいんですけど、1曲に入りきるわけもなく…（笑い）。でも大きい目線でSOPHIAとして生きてきた人生で、いろいろな人との出会い、裏切り、支えがあったということをリアルに書いたつもりです。僕らが届けなきゃいけないのは、当時からずっと聞いてくださってて、いまだに応援してくださっている方たち。やっぱり人生青春。大人になって、青春時代にビビットに反応した時と今は響き方が違うと思うんですけど、その方々が必要としている音楽というものを、僕らの音楽で還元できるんじゃないかなと思ってます」

7〜8月には全国ライブハウスツアーを開催し「自分たちで楽器さえ持って、マイク1本あれば歌える」とバンドとしての原点も再確認し、ファンとの一体感もかみしめた。記念イヤーに向けても…。

「ちゃんと踏みしめたい。これまでも1つずつのことに意味を持ってやってきたので、本当の意味で振り返れるんです。30周年の時のあれだよねと、ちゃんと言えるように。期待していただければうれしいです」。【大友陽平】

◆SOPHIA（ソフィア）　ボーカル松岡充、ギター豊田和貴（53）ベース黒柳能生（52）ドラム赤松芳朋（50）キーボード都啓一（53）の5人組で、1994年（平6）に結成。翌95年メジャーデビュー。おもな代表曲は「little cloud」「街」「黒いブーツ〜oh my friend〜」など。結成20周年を目前にした13年8月の日本武道館公演をもって、一時活動休止。22年10月の武道館公演で復活。