トヨタ接近でタイトル争い緊迫「日本では大きな戦いが待ち受けている」/WRC第12戦後コメント

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2024年10月21日 13:50  AUTOSPORT web

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2024年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリー セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
 10月20日(日)、チェコ、ドイツ、オーストリアを舞台とする2024年WRC第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーのデイ4が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が今季2勝目を飾った。

 また、2024年シーズンに新たに導入された日曜のみの総合順位でポイントを競う“スーパーサンデー”では、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が最速となり7ポイントを獲得している。そんな大会最終日を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合32位
「技術的な問題で金曜日と土曜日は難しかった。昨年はWRC2カテゴリーでラリーに勝利したので、これは期待していた結果ではない」

「良かった点は、土曜日の夕方にマシンを修理した後、スーパーサンデーで3位につけ、パワーステージでさらに1ポイントを獲得できたことだ。だから、少なくとも日曜日には良いペースを見せることができたね」

●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/総合5位
「天候条件とさまざまなタイプのステージがあって難しい週末だったが、全体的にはそれほど悪くなかった」

「異なるコンディションのためにマシンのセットアップを改善したし、日本に向けても多くの作業を行ったから、こうしたことはすべて良かった点だと言える」

「最終的にトップ5になり、(第6戦)サルディニアでのトップ5と同じ結果になったので、全体的にはかなりポジティブな週末となった」

●ジョルダン・セルデリディス(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/総合20位
「僕たちは衝動にかられてCER(セントラル・ヨーロピアン・ラリー)に来た」

「準備は非常に限られていたし、ハイブリッドもなかった……。週末が涼しくなることと、トップ20フィニッシュを期待していたんだ。実際のところ、とくに技術的にはそれほどクールではなかったが、土曜日と日曜日はとても楽しかった」

「そして、目標も達成することができた。チーム内の雰囲気は素晴らしいし、これからもいい思い出でいっぱいになるだろう!」

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合3位
「全体的に素晴らしい週末だった」

「もちろん、僕たちはドイツでドライバーズとコドライバーズタイトルを獲得する希望を持ってここに来た。そして多くのサポーターも、僕たちと一緒に素晴らしい瞬間を過ごすためにステージに並んでいたが、残念ながらそれは叶わなかった」

「それでも、チームにとっては優れた作戦だったし、トヨタには2ポイントしか奪われなかった。ラリー・ジャパンに臨むにあたって今のリードは充分だ。とくに、獲得して当然ともいえるドライバーズタイトルタイトルを手に入れるには、日曜日に信頼性の高いマシンとともにトラブルのないラリーをする必要があるだろう」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合優勝
「ラリーは本当に激しく、最初から厳しいものだった。今回は4人のドライバーが接近していて、それぞれ10秒以上の差が開くことはなかった」

「そして、コンディションも決して楽ではなかった。今日は天気が最高だったにもかかわらず、それでも困難で予測不可能だったからね」

「最終日はセブ(セバスチャン・オジエ)と激しく戦い、勝利を確実にするために全力を尽くした。ドライバーズ選手権にもまだ希望があるが、マニュファクチャラーズランキングはトヨタと非常に接近しているので、日本では大きな戦いが待ち受けているだろう」

●アンドレアス・ミケルセン(#9 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合31位
「結果の面では、今週末は期待していたものとは違っていた。金曜日にはクラッシュもあったが、それ以外ではセントラル・ヨーロッパ・ラリーから得られるポジティブな点もたくさんあったと思う」

「プッシュしているときの全体的なスピードはトップに近かったし、パワーステージは間違いなくハイライトだった。クロアチア以来の大きな前進だ」

「今回は、マシンに対する感覚はこれまでとまったく異なっていた。ターマックでヒョンデi20 Nラリー1と一体感を感じ、ドライビングを本当に楽しむ事ができたよ」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「最終日の出来事に関して、チームに本当に申し訳なく思っている。最後から2本目のステージで、木々の下を通過する最初のコーナーの路面は我々の予想以上に泥だらけだった」

「その結果アンダーステアを出してしまい、コーナーアウト側の木にぶつかってしまった。ルートノートクルーは我々よりも前にそのステージを走るチャンスがなかったため、その情報は私のペースノートに記されていなかった。しかし、それは言い訳にはならないだろう」

「なぜならステアリングを握っていたのは私自身であり、他のドライバーたちは同じミスを犯さなかったから。今は非常にがっかりしている。この週末我々はいい結果を残せたはずなので、とくにチームに対しては申し訳ない気持ちだ」

「この3戦は、間違いなく速さはあったのだが、それを結果に繋げることができなかった。エルフィン(・エバンス)と(勝田)貴元のお陰でチャンピオンシップを獲得できるチャンスはまだあるので、ラリージャパンでも自分たちのベストを尽くして戦うよ」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合2位
「自分たちにとっては、決して悪い週末ではなかった。スコット(・マーティン/コドライバー)と僕はこの週末もっとも多くのポイントを獲得したクルーで、それについてはある程度満足するべきだろうし、チームにとっても良いことだ」

「たしかに、ステージでつねに素晴らしいタイムを記録していたわけではなかったが、力強く戦えた時もあり、全体的にはかなり安定していた週末だと思う。所々で小さなミスはあったが、最終的に総合2位でフィニッシュできたので、それなりに満足すべき結果だといえる」

「マニュファクチャラーズポイントに関しては、今日は残念ながら少し取り逃してしまったところもあるが、それでも悪くはなかったので、まだ戦いは続いている。ラリージャパンに向けてはすべてがオープンな状態にある」

●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「最終日、最初のステージのコーナーで少しワイドになってコースを外れ、残念ながらいとも簡単に横転してしまったが、それは自分のミスだった。悔しいし、チームに申し訳なく思う。この経験から学び、なにが起こったのかを理解して、今後もっと改善しなければならない」

「しかし、そこまでは自分たちにとって本当に素晴らしいものだった。毎日とてもクリーンな走りができており、週末を通して確実な進歩があった。クルマのフィーリングはとても良く、いくつかのステージでは良いタイムを記録したし、そして何よりも多くのことを学ぶことができた」

「ラリー1カーで出場した3戦は本当に素晴らしく、自分にとっては夢が叶ったようなもので、とても楽しかった。そして今は、ラリージャパンのWRC2カテゴリーでベストを尽くすことを楽しみにしているよ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「この2カ月間、苦しい時もチームが一生懸命サポートしてくれたことに感謝しています」

「非常に厳しいシーズンを過ごしてきたので、ここでいい仕事をしなければならないというプレッシャーはありましたが、スーパーサンデーとパワーステージでフルポイントを獲得し、総合4位でフィニッシュすることができたので良かったです」

「ドライビングもクルマのフィーリングもとても楽しめるものだったので、このような結果でラリーを終えることができて本当に嬉しいです。まだあと1戦、ラリージャパンが残っているので、もちろんチームとともに全力で臨みます。私たちは決してあきらめないですし、プッシュし続けます」

このニュースに関するつぶやき

  • f1もMotoGPも見逃せないがWRCも目が離せないのう
    • イイネ!1
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