BMW、新型『M5』を導入。高性能V8にモーター搭載のM専用プラグインHVで727PS/1000Nmを発生

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2024年10月21日 18:00  AUTOSPORT web

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現行で第7世代となる新型『BMW M5』が日本上陸を果たした
 現行で第7世代となる新型『BMW M5』が日本上陸を果たし、Mハイ・パフォーマンス・モデルにふさわしい4.4リッターのV型8気筒Mツインパワー・ターボに加え、同車初となるM専用プラグイン・ハイブリッドシステムの“M HYBRIDシステム”を搭載。先代モデル同様にM専用4輪駆動システム“M xDrive”を採用するなど、シリーズ最高峰の"M"における象徴的な存在として10月2日より発売開始となっている。

 初代モデルが登場した1984年より連綿と受け継がれてきたミドルクラス・セダンの“M”も今回が7代目に。最新型は電気自動車である『i5』とも車体骨格を共有しつつ、当然ながらBMW M社が開発する高性能モデルとしてサーキットでの本格的な走行を可能とする妥協なき性能を実現する。

 高効率なモータースポーツ・テクノロジー直結のクロスバンク型となる4.4リッターV型8気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンのエンジンは、単体で最高出力585PS(430kW)/5600-6500rpm、最大トルク750Nm/1800-5400rpmを発生。ツイン・スクロール・ターボ2機を向かい合うシリンダーの排気管を敢えて跨いで配置することで排気のパワーが遅れず、干渉することなく理想的な間隔で加わるため鋭いレスポンスとスムーズで力強い加速を実現する。

 そこに第5世代のBMW eDriveテクノロジーを採用し、電池容量22.1kWhを持つ197PS(145kW)を発揮する電気モーターを搭載するM専用プラグイン・ハイブリッドシステム“M HYBRIDシステム”をドッキング。こちらもBMW Mモデル専用に開発された8速Mステップトロニック・トランスミッションのハウジングにモーターを組み込み、BMWグループが特許を取得するプリ・ギアリングにより、瞬発力のある電動トルクを高性能6気筒ツインターボ相当の450Nmまで増強させることが可能となった。

 これらの組み合わせで、システムトータルでの最高出力は727PS(535kW)、最大トルクは1000Nmの大台へと乗せ、同システムを搭載する『BMW XMレーベル』同様にブランド史上最強のパワーユニットを搭載するモデルとなっている。

 そのドライブロジック付き新型8速Mステップトロニック・トランスミッションは、選択スイッチによってシフト特性を3段階から選択し、状況に応じた最適なギヤ比設定とレスポンスが得られ、マニュアルシフトに慣れたドライバーであれば複数のギヤを飛び越えたシフトダウンも可能となる。

 そんな高出力を支えるべく、車体側では前後トレッド幅の拡大に始まり、バランスの取れた約50:50の前後重量配分、インテリジェントな軽量構造、ボディとシャシーの接続剛性の向上等に加え、数多くのMモデル専用となる最先端シャシー・テクノロジーを採用する。

 センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイール・スリップ・テクノロジーを筆頭に、統合ブレーキシステムや可変ステアリングレシオを備えたスポーツ・ステアリング、アダプティブMサスペンション、アクティブMディファレンシャル、そして『BMW M5』初となる四輪操舵を可能とするインテグレーテッド・アクティブ・ステアリングなどが標準とされる。

 また駆動制御の面でも、基準となるBMW xDriveとアクティブMディファレンシャルをベースとし、Mモデル専用に開発された制御システム“ドライビング・ダイナミクス・コントロール”によって制御されたM xDriveを介し、そのパワーを余すことなく路面に伝達する。

■M専用装備品を随所に採用

 エクステリアではM専用エアロ・バンパーやガーニッシュ、夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップするBMWアイコニック・グローを備えたM専用となるブラックのキドニー・グリルなど、標準の『5シリーズ』より75mmワイドなフロントフェンダーが特徴に。

 一方のリヤでも、Mカーボン・リヤスポイラー、M専用リヤバンパーには専用デザインのディフューザーが施され、Mスポーツ・エギゾーストシステムに加え『5シリーズ』より48mmワイドなフェンダーと相まって精悍な佇まいが表現される。

 また先代モデルに比べてボタン類が大幅に削減され、無駄を省いた洗練された印象を与えるインテリアも、最新の12.3インチのインフォメーション・ディスプレイと14.9インチのコントロール・ディスプレイで構成されるBMWカーブド・ディスプレイを軸に、インストルメント・パネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫くBMWインタラクション・バーが標準装備に。

 おなじみMカラーのアンビエント・ライティングをはじめ、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティスティックに演出し、さらにM専用のMマルチ・ファンクション・シートやその他のM専用装備品を随所に採用することにより、室内においても“M”であることを主張する。

 これらの構成により、サーキット走行においても通常走行においても新時代の「駆けぬける歓び」を実現しつつ、約70kmまで電動のゼロ・エミッション走行を可能とした新型『BMW M5』は、世界標準装備のパノラマ・ルーフに比べて30kgもの軽量化と車体重心の低下を実現するカーボン強化樹脂製のルーフを装備。

 さらにBMW Individualレザー・メリノ・シートやアルカンターラ・ヘッドライナーに加えて、最高の音響空間を提供するバウワース・アンド・ウィルキンス製ダイヤモンド・サラウンド・サウンドシステムや、前席のアクティブ・シート・ベンチレーションや4ゾーン・エアコンディショニングを標準装備とし、価格は従来モデル据え置きの1998万円(税込)となっている。

BMW カスタマー・インタラクション・センター:フリーダイヤル:0120-269-437
BMW インターネット・ウェブサイト:http://www.bmw.co.jp

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