「第24回テレビ朝日新人シナリオ大賞」大賞は戸成なつさん受賞 テーマはラブストーリー

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2024年10月22日 17:29  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

左から奈良さわさん、戸成なつさん、田中徳恵さん

「テレビ朝日新人シナリオ大賞」発表会見が22日、東京・テレビ朝日で開催され、大賞を戸成なつさん、優秀賞を田中徳恵さん、奈良さわさんが受賞した。


同賞は2000年7月に創設され、今回が24回目。今年は“ラブストーリー”をテーマに募集し、応募総数971作となった。3回の先行をへて9作に絞られ、井上由美子さん、岡田和恵さん、両沢和幸さんが選考委員を務める最終選考へと進出。この日、各賞が発表された。


授賞式でプレゼンターを務めた同社早河浩代表取締役会長は「開始当時、テレ朝のドラマは大したことが無かった。視聴率も4位」と振り返り、「24年たって、ヒットメーカーや俳優の協力もあり、ドラマの環境も良くなってきた」と述べた。「ドラマを作ろうという精神は、社内外から『テレ朝はよくやっているんじゃないか』と評価され始めている気がしている」と続け、「こういうことを続けることが大切で意味がある。ドラマ作りに、少しは貢献できてているのではと自負している」と話した。


「推さないでくれませんか?」で大賞を受賞した戸成さんは「何度も応募し、何度も何度も落ちているので、今ここで話してるのがまだ実感がないです」と話した。「今まで家で過去の受賞者のコメントを何度も見ていて、今、私のコメントも誰かがみているのかなと思うと…」と言葉を詰まらせ、「諦めずに書き続けてよかったと、その一言につきます。一生書き続けます」とした。


「令和にお見合いしてみたら」で優秀賞受賞の田中さんは「脚本は映像化されて、本当に完成するものだと思います」とした上で、「この作品を読んで、撮りたいと思う監督、演じたいと思う俳優、時間をさいてみたいと思ってくれる視聴者がいるのかなと思うと、なおしたいところがいっぱいあります」と悔しさをにじませた。「昨日よりも今日は面白いものを書こうと、強く思いました」と語った。


「レンタルくず」で同じく優秀賞の奈良さんは「諦め悪く、長々と描き続けてきてよかった。そして。まだ諦め悪く描き続けたいと思います」とポジティブに話した。


選考委員の両沢さんは「受賞はゴールではなくスタート。自分が書きやすい作品を書くのがコンクール。でも仕事となると、オファーされたものを書くことになりますが、頑張って欲しい」とエールを送った。


岡田さんは「大賞も優秀賞も、大きな違いはないので、落ち込まずに書いてください」と話し、「何だかドラマは数が増えているので、頑張りましょう!」と鼓舞した。

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