このチームは、世界で活躍するアジア人ライダーを発掘・育成する取り組みの一環としてホンダが2013年に発足したチームだ。IDEMITSU Honda Team AsiaとしてMoto2クラスに参戦し、今まで数多くの日本人ライダーを起用してきたが、2016年からはMoto3クラスにもホンダ・チーム・アジアとしてもエントリー。2018年からは、青山博一氏が2クラスのチーム監督を務めている。
そんなホンダ・チーム・アジアが2025年シーズンの体制を発表した。Moto2クラスに参戦するIDEMITSU Honda Team Asiaは、2024年に同チームよりMoto3からMoto2へ昇格したインドネシア人ライダーのマリオ・アジを継続参戦させる。そして、MotoGPクラスへ昇格がすでに発表されているソムキャット・チャントラの後を引き継ぐのが、日本勢の國井だ。
國井はFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権とRed Bull Rookies Cupを経た後に、2020年にHonda Team AsiaからMoto3クラスへ参戦した経験を持っている。2021年までの2年間は同チームからMoto3を戦い、その後は全日本ロードレース選手権でしのぎを削っていた。そんな國井が4年ぶりに世界選手権へ復帰し、自身初のMoto2クラスを戦う。
そして、Moto3クラスに参戦するHonda Team Asiaはライダーラインアップの変更はなく、タイ人のタチャコーン・ブアジーと日本勢の古里太陽が引き続き参戦し、コンビ2年目を迎えることになる。
■マリオ・アジ 「来年もIDEMITSU Honda Team Asiaから参戦できることに心から感謝するとともに、とても興奮しています。さらにチャレンジングなシーズンになると予想されますが、今年よりも良い結果を残せるよう全力を尽くす決意でいます。今シーズンは浮き沈みが激しいことがありましたが、貴重な経験を積むことができました。2025年の目標は学んだことを全て実践に活かすことです。Moto2で成長し続けることに高いモチベーションを持っており、自分自身とチームの両方で、さらに前進できると信じています」
「出光興産をはじめとするスポンサーの皆さま、Honda Team Asiaのスタッフ、Astra Honda、そして僕を信頼してくださる青山監督に心から感謝を申し上げます。また僕を応援してくださる皆さまのためにもベストを尽くして良いパフォーマンスを披露いたします。今シーズンを力強く終え、さらに自信とモチベーションを高め、そして十分な準備をして2025年を迎えることを楽しみにしています」
■國井勇輝 「まず、IDEMITSU Honda Team AsiaからMoto2世界選手権に参戦する機会を与えてくださったHondaと出光興産に心から感謝いたします。また、アジア・ロードレース選手権並びに全日本ロードレース選手権で、長年に渡り、揺るぎのないサポートをいただいたチームとスポンサーの皆さまにも感謝を申し上げます」
■古里太陽 「2025年のMoto3シーズンもHonda Team Asiaから継続して参戦できることをとても嬉しく思っています。僕にとって来シーズンはチャンピオンシップ争いを目標に掲げ、これまでで最も重要なシーズンになると考えています。お互いを良く知っている同じチームで仕事をすることで、一緒に成長を続けることができるのはとても素晴らしいことです。今は来シーズンの準備を始めるにあたりとても重要になる今シーズンの残りの全てのレースに集中しています」
■タチャコーン・ブアジー 「まず、来年も同じチームで走る機会を与えてくださった出光興産、HRC、Honda Team Asia、Honda Thailand、そしてすべてのスポンサーの皆さまに感謝いたします。2025年シーズンに向けて、僕は信じられないほど幸せで、とてもワクワクしています」