西田敏行さん告別式…人望厚く 松崎しげるら「五人会」メンバーほか、岸部一徳など約50人参列

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2024年10月24日 05:32  日刊スポーツ

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西田敏行さんの遺影(撮影・滝沢徹郎)

虚血性心疾患のため17日に76歳で亡くなった俳優西田敏行さんの告別式が23日、都内の寺院で営まれた。前日22日の通夜にも出席した松崎しげる(74)、柴俊夫(77)、田中健(73)の50年来の親交がある仲間で結成した「五人会」メンバーのほか、作品で共演するなどした岸部一徳(77)、大友康平(68)、大泉洋(51)ら約50人が参列。家族葬としていた中で、約80人が訪れた通夜に続く人望の厚さを感じさせる式となり、最後の別れを惜しんだ。後日、お別れの会も開かれる予定。


   ◇   ◇   ◇


式開始から約1時間半がたった正午過ぎ。小雨の降る中、茶色のスーツ姿でほほ笑む西田さんの遺影を持った家族が霊きゅう車に乗り込んだ。出棺のクラクションに合わせて参列者らは手を合わせ、出発を見守った。大泉らも神妙な面持ちで棺を運び、「五人会」メンバーの松崎ら3人は、22年に70歳で亡くなった志垣太郎さんに続く仲間との別れに、目に涙を浮かべていた。


通夜、告別式ともに西田さんの人望を強く感じさせる会となった。家族葬とされていたが、22日午後6時から行われた通夜には「五人会」メンバーをはじめ、菊池桃子(56)、笹野高史(76)、長谷川博己(47)ら多くの関係者も参列。祭壇には泉ピン子(77)や萬田久子(66)ら俳優仲間が贈った花も多く飾られていた。結果的に参列可能だったが、関係者によると家族葬と聞いて出席を諦めていた俳優も多くいたという。戒名の「芸月院敏那覚優居士」にも、多彩な役柄で“芸”を全うし、愛された人柄がにじんでいた。


西田さんは17日に都内の自宅で倒れているところを仕事の迎えで訪れた付き人が発見し、死亡が確認された。近年体調は思わしくなかったが、8日には都内で映画「劇場版ドクターX」完成報告会見に出席。先々の仕事の予定も決まっていた中での急死となり、俳優仲間らのショックは大きかった。同映画で共演した主演の米倉涼子は19日に黒いグッズTシャツなどを持って自宅を弔問。別の関係者によると8日のイベント時に西田さんが「それいいね」と言っていたシャツで、「次会った時に渡します」と約束していたものだったという。


西田さんはドラマ「池中玄太80キロ」や映画「釣りバカ日誌」など、魅力あふれる演技で数々の代表作を生んだ。柔和な人柄で誰にでも愛された「国民的名優」は多くの人に見守られ、静かに旅立った。今後はお別れの会も開かれる予定となっている。【松尾幸之介】


▼主な参列者 松崎しげる、柴俊夫、田中健、岸部一徳、大友康平、大泉洋、植村喜八郎、前田愛

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