10月24日、2024/25シーズンからフォーミュラEに参戦するローラ・ヤマハ・アプト・フォーミュラEチームは、11月7日にスペインのバレンシアで行われるフォーミュラEのプレシーズンテスト内で行われる女性ドライバー向けテストセッションで、小山美姫を起用すると発表した。
今回の女性ドライバー向けテストセッションでは、フォーミュラEの参戦チームが半日のテストセッションで1名以上の女性ドライバーを加えるもの。そんなテストに向け、日本から小山が参加することになった。チームは新シーズンから参加するローラ・ヤマハ・アプトだ。
小山は国内外でフォーミュラカーレースを戦い、2021年にはヨーロッパでWシリーズに挑戦。また2022年にはフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップでタイトルを獲得し、初めてFIAが公認する男女混合のシングルシーターシリーズでチャンピオンを獲得した女性ドライバーとなった。
2023年からはスーパーGT GT300クラスに参戦するほか、2024年からはスーパー耐久ST-Xクラスにも挑戦。9月の第5戦鈴鹿ではDENSO LEXUS RC F GT3をドライブし優勝も飾った。
「美姫をチームに加えることができ、とても興奮している。フォーミュラEのルーキーであるゼイン・マローニとの契約が示すとおり、次世代のモータースポーツを加速させるという我々のコミットメントは、テクノロジーだけでなくドライバーにも及ぶ。女性に多くの機会を提供することは、そのビジョンのなかでも重要な要素だ」というのは、ローラ・カーズの会長であるティル・ベヒトルスハイマー。
「新チームとしてはシーズン前のテストは非常に重要だ。我々は美姫が自分自身のためにこの機会を最大化するだけでなく、チームにとっても彼女の経験が我々の目標を支えてくれるだろうことに自信をもっている」
また大きなチャンスを得ることになった小山は「バレンシアでのテストは、次世代のフォーミュラEを経験する絶好の機会になります。ドライブする時間を最大限に活用し、チームが次のシーズンに向けた準備を進めるための建設的なフィードバックができることを楽しみにしています」とコメントした。
「女性ドライバーテストのような機会に参加できることをすごく楽しみにしています。たくさんのことを学ぶ一方で実力を示し、チームの開発に貢献できる素晴らしい機会だと思っています」