バレンティーノ・ロッシ、ハイパーカー初走行へ。WECルーキーテストのエントリーリストが公開

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2024年10月25日 14:00  AUTOSPORT web

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2年連続でWECルーキーテストに参加するバレンティーノ・ロッシ。昨季はLMP2カー、今季は待望のハイパーカードライブが実現する。
 10月24日、WEC世界耐久選手権は、来月初めにバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるルーキーテストの暫定エントリーリストを発表した。

 毎年恒例となっているこのテストは、バーレーンで行われるシーズン最終戦の翌日に行われるもので、2024年は第8戦バーレーン8時間レースの決勝翌日となる11月3日(日)に設定されている。

 木曜日に公開されたリストによると、ハイパーカーは最終戦に出場する18台中13台が、LMGT3カーは18台中15台がこのテストに参加予定だ。

 ハイパーカーでテストに参加するルーキーのほとんどは各チームから事前に発表されているが、リストにはいくつかの新しい名前を確認することができる。

 その中には、コルベットのファクトリードライバーであるチャーリー・イーストウッドとダニエル・ジュンカデラが含まれ、彼らはハーツ・チーム・JOTAにプログラムが引き継がれる前にチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のもとで最後のレースを迎える2号車キャデラックVシリーズ.Rをドライブする。

 また、今週水曜日にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスでキャデラックVシリーズ.Rを走らせるアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)の第3ドライバーを務めることがアナウンスされた、フレデリック・ベスティもCGRの2号車をテストする予定だ。

 フェラーリは50号車と51号車の両ワークス499Pをテストに投入し、このうちの一台をF1で活躍するシャルル・ルクレールの弟アーサーに任せる。もう一台、今季のル・マン優勝車である51号車フェラーリ499Pは、ファクトリーGTドライバーのトーマス・ノイバウアーがステアリングを握ることとなった。

 一方ランボルギーニでは、同社のワークスドライバーであるジョーダン・ペッパーとフランク・ペレラが、一台のSC63でシートタイムを分け合う。

 最後の新しい名前は、FIA F3ドライバーのチャーリー・ブルツだ。彼はル・マン24時間レースで2度の優勝経験を持つアレックス・ブルツの息子であり、今回のテストではプロトン・コンペティションの99号車ポルシェ963をドライブするチャンスを得た。なお、このカスタマー963には最近ワークスプログラムへの昇格が発表されたジュリアン・アンドラウアーも名を連ねている。

 ポルシェのワークス部隊であるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは6号車のみのシングルエントリーとなり、マシュー・ジャミネが第1ドライバーに。第2ドライバーには2022年からELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦しているレシャド・デ・ジェラスがエントリーされている。

 なお、デ・ジェラスはWECから指名されたふたりの推薦ドライバーでもあるため、最終戦バーレーンでマニュファクチャラーズタイトルを獲得したチームでドライブすることになる。つまりポルシェ963に加え、トヨタとフェラーリのどちらかのクルマでもハイパーカーのドライブを経験することになる。

 TOYOTA GAZOO Racingは7号車トヨタGR010ハイブリッドのみを走らせる予定だ。ドライバーは、すでに発表されていたエステバン・マッソンとレギュラーのマイク・コンウェイの2名。

 2台のBMW MハイブリッドV8を走らせるBMW陣営もレギュラードライバーのドリス・ファントールとレネ・ラストを残した。彼らは、ハイパーカー初走行となるバレンティーノ・ロッシ、ダニエル・ハーパー、マックス・ヘッセの“ルーキートリオ”を監督する任を与えられている。

 アルピーヌは、ジュール・グーノンと先週参加が伝えられたFIA F2ドライバー、ビクトール・マルタンスのためにA424を1台エントリーしている。一方、テオ・プルシェールとクレモン・ノバラックの起用をアナウンスしたプジョーは2台の9X8を走らせる予定だ。エントリーリストにはベテランのポール・ディ・レスタと来季レギュラーに昇格するマルテ・ヤコブセンが加わっている。

 LMGT3クラスの注目エントリーは、27号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ(ハート・オブ・レーシングチーム)のマティア・ドルディをはじめ、87号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)のベン・バーニコート、92号車ポルシェ911 GT3 R(マンタイ・ピュアレクシング)のミシェル・ガッティン、そして95号車マクラーレン720S GT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)のトム・ギャンブルといったところ。

 このほか元F1ドライバーのオリビエ・パニスの息子、オーレリアンがアコーディスASPチームの78号車レクサスRC F GT3をドライブし、元F2ドライバーのマハベール・ラフーナサンが55号車フェラーリ296 GT3(ビスタAFコルセ)のステアリングを握ることが決まった。

 アイアン・リンクスは2台のランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2をエントリーさせているが、24日発表のリストにドライバーがひとりも掲載されていない。

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