ヤマハ:クアルタラロ、好ペースを見せるも12番手「トップからこれほど離されるとは……」/第18戦タイGP

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2024年10月25日 22:00  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第18戦タイGP 初日
 ブリーラムのチャン・インターナショナル・サーキットで行われている2024年MotoGP第18戦タイGP。10月25日に行われたプラクティスで、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは12番手を獲得。アレックス・リンスは18番手と続いた。

 クアルタラロは、タイGPでマーベル・コミックのキャラクター“ヴェノム”とのコラボレーションを発表。ヴェノムの顔が描かれたスペシャルヘルメットを着用してレースに挑んでいる。

 フリー走行1回目は、日本・オーストラリアの涼しい気候から一転して、気温30度、路面温度47度と午前中から暑いコンディションで始まった。

 1度目のランは、ふたりのライダーともロングランを実施。クアルタラロは、序盤から1分31秒台のラップタイムで走行を続け、クールラップを挟んでアタックを行った。一方、リンスは1回目のランでタイムが不安定だったものの、ピットイン前に1分31秒513で14番手タイムを残した。

 セッション後半は、前半と同じタイヤでロングラン想定の走行を続けた。リンスも1分31秒台の安定したラップを刻むも、両ライダーとも自己ベストは更新できず、クアルタラロが、1分31秒140の10番手、リンスが1分31秒513の19番手で初日を折り返した。

 午後は、気温は31度とあまり変わらないものの、アスファルトに強い日が差し続け、路面温度は52度まで上昇した。プラクティスが始まると、ヤマハ勢はセッション前半でタイヤの評価を行った。

 クアルタラロは前後ハードでコースインし、いきなりトップ5に入るタイムを記録。リヤをミディアムに履き変えあともタイムを更新していき、トップ5を維持し好調さを見せた。

 リンスは、ソフト/ミディアムでコースインし周回を重ね、高温コンディションでのソフトのデータを収集し前半を終えた。

 後半は、両者ともハード/ミディアムでショートランを行い、最終ランを前にクアルタラロは、1分29秒822と1分29秒台に入れ、予選Q2ダイレクト進出を期待させるタイムを見せた。

 終盤、最終アタックを前にクアルタラロは7番手の位置。予選Q2ダイレクト進出できるトップ10に入ろうとアタック合戦が始まった。セクター1をいいペースで抜けたクアルタラロは、3コーナーの出口で芝にはみ出してしまい、悔しさを隠さない様子を見せた。

 その後、クアルタラロは1分29秒756と自己ベストを更新したものの、トップ10に0.074秒差の12番手。惜しくも予選Q2ダイレクト進出を逃した形となった。

 リンスも走るごとにタイムを縮めていき、ショートランで1分30秒台までタイムを上げた。最終ランでも自己ベストを更新するも、上位が1分29秒台に入れていくが、リンスは1分30秒198に留まり18番手で初日を終えた。

 日本とオーストラリアでは低温コンディションで苦戦していたヤマハ勢。タイの暑い環境がふたりにとって助けになるのか、2日目以降の走りに注目したい。

■ファビオ・クアルタラロ(FP1:10番手、プラクティス:12番手)
「僕らにとって、とてもポジティブな金曜ではなかった。ペースはまずまずだった。1周目から必死にプッシュしたんだけれど、アタック中にいくらかグリップを失っていると気づけたよ」

「トップ10に入るほどの速さは出せなかった。複雑な気持ちだよ。こんなにペースが速いと思っていなかったし、タイムアタックでトップからこれほど離されるとも思っていなかった」

■アレックス・リンス(FP1:19番手、プラクティス:18番手)
「確かに楽な一日ではなかった。マネージするのが難しかった。午前中のセッションは悪くなかったし、特に昨年ここで走らなかったことを考えれば、フィーリングは問題なかった」

「FP1ではトップから離されたけど、コースの第一印象は良かったよ。でも、午後はタフだった。取り組んでいく必要があるね」

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