【角田裕毅F1第20戦展望】アブダビテストでのレッドブル搭乗が決まり「ホンダの後押しにも感謝」

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2024年10月26日 12:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第20戦メキシコシティGP 角田裕毅(RB)
 2024年F1第20戦メキシコシティGPが開幕する前日、角田裕毅(RB)はこう語っていた。

「今回のメキシコシティGPはフリー走行2回目(FP2)に来年のコンパウンドに向けたピレリのタイヤテストに完全に費やされるため、予選とレースで使用するタイヤを履いて走るフリー走行1回目(FP1)と3回目(FP3)の重要性がいつも以上に高くなると思います」

 ピレリは来年初めて導入を予定しているエクストラソフトのC6に加え、軟らかめのコンパウンドであるC4とC5を新しくしたいため、メキシコシティGPのFP2にすべてのドライバーにプロとタイプのタイヤを供給し、ピレリが設定した厳格な走行プログラムでセッションを走行させなければならない。

 その設定とは、各ドライバーには2セットの追加タイヤが用意される。1セットは週末に使用できるタイヤと同一のものでベースラインとして機能し、もう1セットはコンパウンドと構造の両方において2025年のプロトタイプのタイヤが供給される。

 さらに1セットは20kgの燃料を搭載して5周、もう1セットは100kgを搭載して12周走行しなければならない。さらに1セットのタイヤにつき、同じプログラムを2回行わなければならないので、合計34周を走行することとなる。

 セッションが30分延長され、90分になっているのは、FP1でルーキードライバーにステアリングを譲ったドライバーに30分間の通常走行が許されているためだ。

 そのほかのドライバーはタイヤのテストプログラムが終了すれば、通常のタイヤを履いて走行することができるが、このFP2ではジョージ・ラッセル(メルセデス)がクラッシュして赤旗が出たため、タイヤテスト以外のための走行は限定的となった。角田がFP1とFP3の重要性がいつも以上に高くなると思うと語ったのは、そのためだった。

 そんななか、FP1で角田は、3番手のタイムをマークした。

「すべり出しからバランスのいいクルマだった」と言う角田は、FP2に向けて、高速コーナーでのアンダーステアを解消するためのセットアップ変更を行った。タイヤテストの中で、セットアップ変更が功を奏したことを感じた角田は、このFP2でも3番手のタイムをマーク。初日3番手は第7戦エミリア・ロマーニャGP以来、今シーズン自己最高位タイ記録だった。

「FP1よりもさらにいいクルマに仕上がっていたので、初日としてはいいベースはそろいました。あとは土曜日のFP3でそこからどう微調整していくかがポイントになると思います」

 その角田にこの日、うれしいニュースが飛び込んだ。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が最終戦アブダビGP後のポストシーズンテストでレッドブルのマシンに角田を乗せてテストすることをFIA国際自動車連盟主催の金曜会見で明言した。

 その決定について、角田はこう語った。

「現在コンストラクターズ選手権でトップを争っているクルマに乗れることはいいことです。そこで自分のパフォーマンスを発揮できたらなと思います。今回の決定にはホンダさんの後押しがあったと思うので、ホンダさんにも感謝しています。ただ、まだ先のことなので、いまは自分がやるべきことをやっていくだけです」

 やるべきこと。それは当然予選でQ3に進出することだ。

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  • 今のレッドブルは崩壊前夜のような有様だけど、それでも角田裕毅には乗ってほしい。タウリンではいくら好走しても表彰台には届かないから。。
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