ドゥカティ水野が逆転勝利。王者争いは岡本と中須賀が同ポイントでレース2へ／2024全日本ロード第8戦鈴鹿 JSB1000レース1

　鈴鹿サーキットで開催されている2024年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦 第56回MFJグランプリスーパーバイクレース in 鈴鹿。10月26日に行われた JSB1000クラスレース1は、水野涼（DUCATI Team KAGAYAMA）が勝利を収めた。2位に岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2）、3位に中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が続いている。

　全日本ロードレース選手権最終戦MFJ-GPのJSB1000レース1は水野涼（DUCATI Team KAGAYAMA）が優勝を果たした。

　14周で争うレース1は、ポールポジションから好スタートを切った岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2）がリード野左根航汰（Astemo HondaDream SI Racing）、水野、中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）、岩田悟（Team ATJ）の5台がトップ集団を形成する。

　オープニングラップを終える直前に野左根がトップに浮上するも、2周目に岡本が首位を奪回。同時に中須賀が2番手を奪いヤマハファクトリーのワンツー走行が始まる。岩田はトップ集団から離され、首位グループは4台に。

　6周目、中須賀が岡本を捕らえてトップに立つ。しかしバックストレートで岡本が交わし再びトップに。

　続く9周目にも岡本のラインがワイドになったところで中須賀が前に出る。しかし岡本はバックストレートでは中須賀を捉えトップを奪い返す。

　ヤマハのふたりの争いを虎視眈々とみていた水野は、11周目に仕掛けて中須賀を交わし2番手に浮上。その勢いで岡本を捉えてトップに浮上する。

　13周目、岡本がセクター1でトップを奪回。しかし、セクター3では水野がストレートスピードを活かして岡本を交わしトップに返り咲き、水野、岡本、中須賀の三つ巴の争いが続いていく。

　最終ラップ、中須賀が岡本のミスを逃さず2番手に浮上。さらに水野を交わすも、バックストレートでのスピードはドゥカティに軍配。水野が再びトップを奪い返し、岡本も水野にならって中須賀の前に出る。

　水野はそのままヤマハ2台を抑えきって今季2勝目を挙げた。ヤマハの争いは岡本が制し2位、3位に中須賀が入り、両者は同ポイントで翌日のレース2に挑む。


■水野涼（DUCATI Team KAGAYAMA）JSB1000クラスレース1：優勝
「第5戦もてぎでは優勝できましたが、そのあとの2戦はトップ争いにも加われなかったので、今日は優勝できて素直にうれしいです。自分にはストレートスピードでマージンがあったので、最後まで展開を考えながら走りました。トップでゴールすることができてよかったです」


■岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2）JSB1000クラスレース1：2位
「今日のレースでは学べることが多かったです。たくさんの改善点があることが分かったので、明日はもっと強いレースが見せられると思います。いつもより接戦で楽しいレースができました。明日もファンの皆さんの前で楽しいレースをしていきたいです」


■中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）JSB1000クラスレース1：3位
「3台でレベルの高いレースがファンの前で見せられたことが僕もうれしいです。レースウイークは低迷していましたが、予選も使ってトップ争いができるレベルまで持ってくることができました。チームに感謝しています。明日はもっといいレースが見せられるように頑張ります」